どんよりした天気の中、私はカウンセリングへ向かった。
景色が違って見える、ってこういうことなのか、というくらいグレーな景色。
足取りもふわふわして躓いてばかりだ。
着いてからも「これは現実なのかな」と思うくらい私は混乱していた。
なぜ私はカウンセリングなど受けなくてはいけないのかという思いが強かった。
予約を告げると若い女性が出てきた。
30歳前後だろうか。
正直「こんな若い人に私は頼らなければいけないのか」と再び打ちのめされた。
私は人に甘えたり頼ることが苦手。
占いもあまり信じない。
そんな私が1対1で知らない人に助けを求めてる。
活発な雰囲気のカウンセラーの方に促されて入室した。
お互い簡単な挨拶をして静かな空気が流れる。
何を聞かれたか、何から話したかはもう覚えていない。
ただ話し始めて数分で急に涙がぽろぽろこぼれて私はこう言ったと思う。
「娘のことが大好きなんです」と。
そして不仲の夫のこと、悪いことはすべて私のせいになること、凄惨な家庭で育ったこと。
堰を切ったように私は話し続けたと思う。
自分でもなんで初めて会った人にこんなに一気に話してるのか不思議な思いだった。
誰にも言えなかった辛い思いが溢れてしまった。
カウンセラーさんは黙って聞きながらメモを取っていた。