起き上がれない娘はご飯はもちろん水さえ飲めなくなってただただベッドで横たわる日々。

「眠れない」とぽろぽろと泣くだけ。


私は娘の体を起こして水を飲ませる。


そのときはまさかうつ病を発症したなんて微塵も思わなかった。


頑張って疲れたんだね、

少し休めば治るよ、と励ました。


それがもう3年前。 

想像していなかった未来。


私は娘が高い目標を掲げたとき

猛反対した。


緊張しやすく不安感の強い娘が茨の道など歩める訳がない。


それでもやりたいという娘に

若干不安と怒りを覚えつつ

「自分で決めたことなんだから勝手にすればいい。もう大人なんだから」と思い突き放してしまった。


でも娘は思っているより幼かった。


ひとりっ子でスローで愚直な娘。

いつも私が先回りして道案内をし、小石につまづかないようにしてきた。


私がサポートしないことで彼女は道を見失い、何度も石につまづいて血まみれになり立ち上がれなくなったのかもしれない。


あのとき私が手厚くサポートしていれば違う未来があったのだろうか。


何度も何度も考えたけど今も答えは見つからない。