生と死。

生き方について考えた2日間。


声を聞けぬままお別れしました。

記憶よりはるかに痩せていて。

大きかったはずが
最後は子供の腕に収まっていました。


彼にとっての65年は
長かったのか、短かったのか。

確かめようもないのだけれど。

けれど、やっぱり、、
人が生きる為に与えられた時間は
必要な時間より遙かに短いのではないか。

そう、思ってしまう。


僧侶の話は、胸に刺さる。


あまりにもイメージ通りの戒名。


いつも気丈な家族の涙は忘れられない。


後の世界では、
仏様の弟子となるそうです。
その為に、戒名を授けるのだそうです。

また、大きな声で笑って
たくさんの人に愛されて下さい。

お疲れ様でした。
ゆっくり休んでね。


最後に彼を受け止めた私の左手。

命の重さ、人の尊さに
悲しんでいるのか、怯えているのか。

その瞬間から暫く震えが止まらず。


目を背けず、
受け止めなければと思います。
出来る限り、精一杯生きて行きます。

言葉にも気を付けます。


初めて母から聞いた話。

仕事で車を使う母。
自分がいつ死んでも生きて行ける様
姉を始め、私達兄妹を育てたそうです。

自立だなんて、とても言えないけれど。


人は何かしらの覚悟と共に生きている。
私の家族もまた例外ではなく、、
きっと彼もそうでしょう。

自分の甘さを痛感しました。

もっと生きている事に責任を持ちます。

死以上の事はないと。
そう思えば、何でも出来るでしょう。


無常の世界。

人が生まれ、人が亡くなる。

この世界に常はなく
この世界ではこれが当たり前。

生きる意味は解らずとも
生きている事は忘れずにいたい。

それだけは、
当たり前にしてはいけない。

忘れずに、笑って生きて行きたい。


そして、、
出逢いがあれば、別れがある。
別れがあるから、出逢いがある。

出逢いを大事にする為にも
別れを大事にしていきたいと思います。

私なりのケジメ。

気の利いた言葉1つ
かけられなかったけれど。

最期の最後まで見送れた事
唯一、自分を褒めてやりたい。

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