先日の研究会。
全体的に思ったのは
ハード面でもソフト面でも十分ではない分野ながら
皆さん『今出来ること』にすべてを注いでいらっしゃるんだなぁ
ということ。
いや、当たり前なんだけどね。
福祉業界ってハードもソフトも不十分な場合が多いと思うし
今『目の前で起きていること』に向き合うことが
援助の原点というか、それ以上でも以下でもなく
唯一出来ることで、始まりなんだと思います。
そんなことはわかっているんだけれど
改めて、すごく大事なことだなぁと再認識しました。
一番印象に残ってるのは院内学級の先生のお話。
研究会なので研究発表の場なんですが
この先生は研究発表ではなく特別講演でした。
(←研究会なのに特別講演が一番印象に残るってどういうことw)
その中でも特に印象に残ってるのが
心的外傷後成長=PTG
ちょっと調べたんですが
90年代に海外(アメリカ?)で発表され
日本では近年になって注目され始めたワード。
PTSDはご存知の方が多いと思いますが
PTSDがネガティブな方向に繋がるのに対し
ポジティブな方向に繋がるのがPTG。
例えば、この分野的な言い方をしますと
『病気になって辛いこともたくさんあったけど
病気になったからわかったこともたくさんあるし
病気になったから出会えた仲間もたくさんいる』
という感じ。
PTSDからの回復過程のひとつとしてPTGになることがあり
両者は対にあるものではなく、一連の流れの上に存在するもの。
ざっくりとこういうことらしいです。
先生もおっしゃってました。
『すべての子ども達がそうなるわけではないけれど
中にはそういう経緯をたどる子どももいるし
すべての子どもがそうなる可能性がある』
PTGのこと知らなかったんですが、これを聞いた時に
『これだ!』と思いました。
何が『これ!』なんだかわからないんですけど…(笑)
私も含め、ブロガーさんの中には
障害や病気を持っていてもそれをプラスに捉えている方がいます。
要は、そういう心理状態のことを指すワードなわけですよね。
そういう状態を指す言葉があることが純粋に嬉しかったし
障害や病気はマイナスなことだけではないと証明されたわけです。
もうね、漫画のように目がキラキラしてしまいました(笑)
ワーカーとしても知っていて損はない言葉。
PTGを知れただけでも研究会に参加した意義は大きいです!