こんばんは。

家庭訪問で毒気にやられためんどりは、土日は引きこもろうかと思いましたが、ちょっと夜に大船に用事があり、その前に気になる場所に行きました。

田谷の洞窟。

知る人ぞ知る、鎌倉時代に掘られたとされる洞窟です。

めんどりはだいぶ前から存在は知ってましたが、何か後回しになっていて、昨日大船に行くついでに、ちょっと寄ってみようと思ったわけで。

結論。

もっと早く行けば良かった。

ぶっちゃけ気に入った。

今度は午前中に行こう。

…正式名称は、真言宗田谷山定泉寺瑜伽洞ですが、お坊さんの修行の場の洞窟。

洞窟内は撮影禁止なんで、写真は当然ないんですが。

…洞窟内を、ろうそく持って拝観するんだ。

入った瞬間、暗くてヤバいと思うんだけど、所々に明かりが灯るようになっているので大丈夫。

江の島の岩屋入ったことがある人は、大丈夫でしょう。

ただし、現在も修行の場の洞窟なので、物見遊山で来る人はやめた方がいいと思います。

岩屋のような開放感とは無縁の、静かな世界が広がる洞窟です。

岩屋のような開放感は皆無で、洞窟内の至る所に掘られた石仏や十二支は、ちょっと言葉は悪いけど、横溝正史の悪霊島に出てくるような、暗闇の洞窟内の人造物の石像の凄みを感じました。

十二支は、関東大震災やら崩落やらで、辰と亥が見当たらず…

戌は首だけ。

きゃ〜、怖い怖い。

よりによって、弘法大師縁の四国八十八ヶ所も祀ってる場所で、犬神信仰を思い出させるような偶然おどろおどろしさもあったり、弥勒菩薩や不動明王の神々しさに言葉を失ったり、この洞窟は一度じゃ観きれない天井の石仏の数々に圧倒されます。

それにしても何でここで、洞窟を掘り進めようと思ったのだろうか。

真言宗だけに、洞窟内には弘法大師様が祀られていたり、弘法大師縁の四国八十八ヶ所の御本尊様が掘られています。

ここの洞窟は天井が低いので、靴を履くと170cm弱になるめんどりは、ほとんど猫背で回るわけですが。

…江戸時代の徳川家康が158cmで、豊臣秀吉に至っては140cm台という説があるから、めんどりが洞窟掘られた頃のサイズに合わないだけです。

洞窟内の弘法大師様が祀られた場所に湧き水が出てるんだけど、それを右手の指に受け、額を濡らし、その後体の悪いところをさすって、南無大師遍照金剛と唱えると、悪いところが良くなる…みたいなことが書いてあり。

辺りに誰もいないのを確認し、めんどりは鳥頭をゴシゴシさすります。

このお寺があるのは、鎌倉にほど近い横浜市栄区なんだけど、若いお坊さんが何人もいたところを見ると、今でも修行の場なんだと思います。

めんどりが入場券買うときも、若いお坊さん出て来た。

大船駅から戸塚バスセンター行きのバスで洞窟前バス停下車で、とてもわかりやすい場所だけど、お寺の周りは新しい住宅がたくさんあって、一瞬あれ？お寺は？と思いますが。

少し歩くと、お寺の看板が見えるので、そこを左折すると、こじんまりとしたお寺が出てきます。

お寺はこじんまりだけど、洞窟内は歩くと20分はかかります。

以前、世界ふしぎ発見！で取り上げられたこともあり、こじんまりなお寺の中に、お手洗いと休憩所がありましたが、休憩所には行楽気分で来る人を戒めるような文が貼ってありました。

…ここで弁当食べる気には、めんどりはならないけど…

騒ぐ人もいるんだろうね。

めんどりはお寺に一礼して、バス停に向かいますが、行きで降りた洞窟前バス停ではなく、数百メートル先の田谷バス停に向かいます。

田谷バス停だと、大船駅に向かうバスの本数が全然違うんだ。

ちょうど田谷バス停で、バスの行き先が枝分かれになってるんだ。

めんどりは大船駅に向かうバスに乗り、めんどりの用事を済ませるため、大船駅でまた別のバスに乗ります。

大船駅というと、お約束の大きな白い顔の大船観音だけど、大船観音は意外と歴史が浅くて、ちょっと北鎌倉やら長谷やらに足をのばすと鎌倉仏教の名残がたくさんあるのは周知の通り。

鎌倉から少し離れた…と言っても、昔は鎌倉の一部だった横浜市栄区の瑜伽洞も、住宅地に囲まれた知る人ぞ知る不思議な場所でした。

お寺は午後より午前の参拝が良いというので、今度めんどりが瑜伽洞に向かう時は午前中に向かいます。