こんにちは。

めんどりは海辺のベンチで休憩中。

ここは団体客が入りづらい穴場で、めんどりはまったり過ごします。

さて、今日のタイトル。

…なんか物騒なタイトルですが、こういうのは割と、身近にあるかなと。

対人援助職でもあるめんどりは、面談の時に、同じ保護者から同じ愚痴を時を変えて言われるのはザラですが。

…めんどりは、ま〜た同じことを…などとはもちろん言いませんが、愚痴の中に出てくる人物が同じである場合、ああ、この人は静かな恨みを抱え続けているんだなと、淡々と記録します。

好きの反対は無関心…となるまでには、様々な形で「嫌い」を表現することはよくある話で。

人と関わるなかで、どうしても合う合わないは出てくるし、合わない人に直接攻撃をすることはなくても、合わない人を知ってる者同士で陰口バリバリだの、第三者に合わない人の愚痴をいう、なんてのはよくあるわけです。

めんどりも然り。

めんどりは時々、未だに仕事に支障が出るほど迷惑を被った元彼の話をブログで書きますが、これも本人の前では話すことはなくても、当然静かな恨みとして、まだ心に残ってるからです。

「嫌い」から無関心になるのはなかなか厳しい。

嫌いという感情は、相手にこうなってほしいと思う感情から来ると言うし。

相手に変わってほしいなんて、深層心理で思っても相手に伝わるわけがないし。

そもそも人を変えようとすると、かなりエネルギーをつかうんだ。

自分が変わった方が早いっていうね。

そうは言っても。

実害が長期に渡って出てしまうと、無関心になるのは尚更難しいな。

めんどりに限らず、普段の会話の中で、その場にいない同じ人の話が出てくることはよくあるけど、その話の内容が悪いものではなくても、話している人の心には何かしら引っかかるものがあったりします。

相手の話の中に何度も出てくる人。

表面的な会話では、悪口ではなくても、話している人の心のなかに留まり続けてるわけで。

仕事では、めんどりは傾聴に徹してるけど、話している相手を自分に置き換えると、何度も会話に出てくる人にわだかまりがあるんだと思う。

激しい怒りや恨みじゃないから気が付かないけど、静かな恨みっていうのかな。

静かな恨みっていうと物騒な響きだけど、好きの反対の無関心には程遠い、マイナスな感情。

マイナスの感情だけど、これをなかったことにしようとするのはなかなか難しい話で。

むしろめんどりは、無理矢理な前向き思想とか、ポジティブ感情はある意味危険だと思います。

例えば、十数年前にめんどりが早期乳がんを宣告された時に、標準治療を否定して、自分を信じて自分で治す！なんて言ってたら、今たぶんここにいないし。

がんという物事の本質を無視して、あたし大丈夫な気がする、なんて言ってたら、数年後には花咲き乳がんで手の施しようがない状態だったと思うし。

事実を自分の都合で書き換えようとしても、書き換えられないことが世の中にはあります。

明らかにガラスが割れているのに、ガラスを取り替えることもなく、大丈夫気にしないと言ってて、その割れたガラスで手を切って二次災害、っていう感じだよな。

割れたガラスは勝手に直りません。

割れたガラスほどではないにしろ、がんも勝手に治りません。

割れたガラスもがんも、なかったことにしようとすればするほど、本人はもちろん、本人以外の人に影響が出てしまうこともあります。

嫌なことは早く忘れた方が良いとは言いますが、無理矢理負の感情を押さえつけると、思わぬところでダメージを喰らいます。

だから、好きの反対が無関心になるまでの「嫌い」は敢えて抑えず、表面的に無害ならそっと見守ったり、静かな恨みとして存在することを認めたりすることもありなのかなと思います。

光あれば闇もあり。

日本語ってダブルミーニングしやすい言葉だけど、闇が病みになるのもすごいねえ。

病みも闇も、光に照らされて昇華するといいんだけどな。