前回のお話はこちら↓
義姉
「えっ！？
酷い…！！
なんで私だけ
除け者にするの？？」
義父
「除け者ではない
遺産は跡継ぎである
息子に渡すのが
この地域の慣わしだからな
娘は結婚して家を
出るものだろう？
お姉ちゃんは手に職ついた
仕事をしているから
これから先も自分で
生活出来るだろうと思って
前回のお見合い以降も
早く結婚しろと
口を出さなかったんだよ」
義姉
「…って事は私
結婚して専業主婦に
ならない限り
一生仕事しないと
いけないって事なの！？」
義父
「それはお姉ちゃん
だけではなく
世の中の人全員が
そうだろう
本当に結婚したいと
思っているなら
お見合い以外にも
結婚相談所とかも利用したら
いいんじゃないか？
入会金は俺が出すよ」
義姉
「……わかった
結婚相談所にも行く！！
専業主婦になるためには
今すぐ結婚するしかない
って事よね！
私、本気出して
頑張るから！」
クソ義母
「そうよっ！！
その調子っ！！
お姉ちゃんなら選び放題よ！」
選び放題って…
性格クソ悪くて
美人でもない35歳が
選べる人なんて
ほとんどいないと思うけどね
義父
「分かった
お節介だとは思うが
ずっと心配していたんだ
これでお姉ちゃんも結婚して
家庭を持ってくれたら
俺はもう思い残す事はないな」
義姉
「あっ！
私が結婚したら
お祝い金くらいは
貰えるんだよね！？
結婚式もしないと
いけないし！！」
義父
「それは渡すが…
自分の貯金が
いくらかあるだろう？」
義姉
「えっ！？
お給料安いし
貯金なんてする
余裕ないよ？」
義父
「えっ！？そうなのか！？
俺は家に住んでいる時に
貯金が出来るように
と思って
お姉ちゃんは家に
お金を入れなくていい、と
母さんに伝えていたんだが
まさか今まで貯金せずに
全部使っていたのか！？」
義姉
「だって、余裕ないし…」
義父
「はぁ…自分のお金すら
管理できない人が
専業主婦になって
家計を管理するのは
大変だぞ
今、いくら位
貰っているんだ？」
義姉
「えっ…15万円位かな」
ちょっと！！！
さっきは20万円だって
言っていたでしょ！！！
私
「いや、さっき20万円だって
言っていたじゃないですか！」
つい口出ししちゃいました
義姉
「そうだっけ？
多い時と少ない時が
あるからさっ！」
そう言って誤魔化そうとしても
無駄だからね！！
義父
「本当はどうなんだ？
今は誤魔化せても
後で辛くなるぞ？
悪いようにはしないから
教えてくれないか？」
義姉
「……じゅ…18とか
20万円位です」
義父
「分かった
実家暮らしで家賃や光熱費
食費もかからないと考えたら
手元に10万円も残れば
充分だろう
お姉ちゃんは
次の給料日から毎月5万円
家に入れなさい」
義姉
「えっ！？5万円も！？」
義父
「何か不満でもあるか？」
義姉
「5万円は多すぎます！！
知り合いの〇〇ちゃんは
3万円だって言ってたし！」
義父
「でもお姉ちゃんは今まで
0円だったんだろう？
今まで1円も
家に入れていないのに
文句を言うのは
おかしいだろう
それにこの5万円は
結婚した時に
お祝い金として返すから
安心してくれ」
義姉
「自分で貯めたお金が
お祝い金だなんて
ひどいです！」
義姉が自立出来るように
毎月5万円預かるという義父に対して
納得がいっていない様子の義姉
そんなんじゃ
絶対に結婚出来ないよ！？
つづく
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