心霊探偵八雲 祈りの柩-2015/02/18- | commonplace

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ありふれたもの。

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時々振り返る場所、思い出す場所。

2015/02/18(水)マチネ
新国立劇場小劇場

座席 下手若干後方

キャストさん
斉藤八雲…久保田秀敏
小沢晴香…美山加恋
宇都木賢人…安西慎太郎
戸塚貴俊…石渡真修
織田亮…東啓介
土方真琴…樋口智恵子
宇都木久美(幽霊)…齊藤来未子
佐和子…北原沙弥香
石井雄太郎…佐野大樹
桐野光一…高橋広樹
後藤和利…東地宏樹
アンサンブル…中島大地/浅野匡




ネタバレです。



よろしいですか?





















































































































舞台八雲観てきました!
勿論舞台なので見た目も役というか、役がいるわけですけど、
やっぱり声(台詞ではなく)で嗚呼こういう人物か!と理解出来るのは
声優さんでもあるからなのかもしれませんね^^とにかく広樹さんの演技好きーー!


小劇場、結構斜度ついてて見やすかったです。
がっしりした椅子でないけれど座り心地も良くてびっくり!
あと空間が細く小さくなったりゅーとぴあみたいだなぁ似てるなぁと思いました。


舞台版『心霊探偵八雲 祈りの柩』ゲネプロレポート
http://engekisengen.com/stage/report1/yakumogene/
舞台「心霊探偵八雲 祈りの柩」一見無関係な点と点、愛憎の縁が哀しい物語
http://yukan-news.ameba.jp/20150212-126/
飛ぶと舞台セットの様子少し分かるかと思います。
劇場内入ると開演前にセットが剥き出し(幕無し)であります。
青の照明で照らされて、BGMとしてピアノが流れていました。
なので無伴奏ソナタにも似ているなと思いました。
この舞台、セットは一つしかなく固定です。
舞台セットが1つなのに様々な場所に移り変わっていくこと、
場面転換が同時進行で行われ、とってもスルリと違和感なく変わっていくのが好みでした!
いいですよね、セットが少ないのは!
センター下の扉、上手下手の中二階演技スペースにある回転装置によって舞台転換がなされていました。
中二階の演技スペースは空間移動や距離を感じました。
基本的に上手は刑事ゾーン、つまり警察の部屋として使われ、
下手は八雲ゾーン、八雲のいる部屋として使われます。
下手はその他に病院、友人の部屋として使われていました。
このセットの様子からかスリル・ミーにも似た印象を持ちました。


例えキャストさん目当てで公演見に行っても
写真売ってる舞台あんまり見ないのでついポストカード買っちゃいました(笑)
席着いて見てみたけれど全身茶でこんな格好いい……っ!と思ってスッと袋に戻しましたw
あと個人的にはパンフの後方ページ上の方に載ってたやつ可愛いと思います!







公演後思いついて書きとめた順に書いていきます。


舞台を見ていて段々と思っていったのはレ・ミゼラブルが浮かぶということです。
勿論全部が似ているというわけではないのです。
でもジャベールが桐野に被ってStars…くらいは頭に流れました。
最後が自殺だというとこまで一緒だと思ってしまった^^;
桐野は自殺ではなく犠牲だと思ったわけですが。

「罪とはなにか?」とは後藤の台詞。

賢人の等身大の大学二年生と言った感じで背伸びも若作りも感じないの素敵!

演者の皆さんに共通して感じたことですけれども演技がデフォルメされていると感じました。
きっと切り取り方や構成も強調されたものなのだと思います。
だからあんまりリアルじゃないんだけど
そもそも心霊自体がリアルでないもの、とりあえず皆が見えるものではないので
八雲の世界でのリアルさがある、それが私にはデフォルメと感じるみたいな?
多分凄くこれが八雲なんじゃないかなぁ~と、凄く巧みだなぁと思いました。

丁度朝にプロコフィエフのロミジュリ聞いてたので
「憎しみは何も生み出さないわ」というお姉さんの言葉に
その通りだ~!シェイクスピアも言ってるぞ~と思いました(笑)
「徳を持って恨みに報い合おう~♪」by李香蘭的な。
久美さんは間違ったこと言ってないどころか良いことを言っているように思えるのだけど
あまりにも誰にでも優しすぎる?包み込みすぎる?感じがするので
人間らしくないですよね、私は久美さんが少し怖くもある。

探偵ものは謎解けてスッキリとなるものですけれど
八雲は謎が解けても全くスッキリしないですね(笑)

桐野は現在の牧師と幽霊、過去の刑事と宇都木兄弟へ会いに行った時と現在と過去を行き来します。
でも全然違和感ないどころかその時々によって思いの違いが見えます。
冷静で落ち着いたという基本ベースのとこは変わらずだけど、
時代や心境の変化によって変わるものがある声というのは魅力的に思います!
牧師は落ち着いている中にも優しさが根底にある、頼れる深い声、
刑事は世の中全てを冷たく見て冷静に判断していそうな暗さを感じる声、
悔いて謝っている時は子供のように感情を溢れさせて歳不相応に乱れる感じ、
というのが見た目の印象込みの声の印象。

桐野刑事はグレースーツ、
牧師はスーツの上から黒いマント的なやつを被り、白いマフラーみたいの首から垂らしてる。
桐野はプロテスタント。

久美さんが歌っているのは賛美歌。
久美さんめっちゃ歌ってるから音楽劇って感じでした。
佐和子さんは音楽もなしに歌うの凄いな~と思いました!

石井刑事がヘタレな感じなの非常に好き(笑)
「あへっ」とか言いつつ転ぶの可愛いw
石井を演じる佐野さんが出てくると心が和んでつい笑ってしまいます^^*

後藤が無言で口動かすのを見て石井が読唇するシーン、
「おれは?」「あいつが?」「OK?」「グー?」
「行くぞ!…ってそこもう声出していいんじゃないですか?」

後藤は感情的すぎるよね頑固だよね
八雲始め八雲の基本登場人物たちがよく分からないな~というのがありました。
私、原作を読まずに見にきたので知ってるでしょう?体の言葉には知らないと思いました。
八雲が後藤さんに救われる的なこと言ってたけど、
それを知らないのでそういったことも過去にあったんだろうな~と思うことは出来ても
納得はしないです、読めば分かるってことかな?

ちょっとね、これは好みの問題ですけど舞台は血が見えないのが良いのですよね…
桐野、血見えるんですもん~
ジキハイ以来くらいのうわあああって逃げたい欲。
でも血出てるの一番見たい桐野だから見るしかないしで大分うあおあしました。
あれ恐かった:(´◦ω◦`):

除霊をする時、変だな~とすぐさま思ったのは
証人になってほしいと言ったのにも関わらず、二人っきりで部屋に入って扉を閉め
刑事たちは部屋の外で待機って変じゃない?
普通証人というならその人達込みで除霊しない?と思いました。

広樹さんの舞台見た時って
“こういう役見たかったんだよ!ありがとうございます~!”と
毎度言ってるなと気づきました(笑)
役柄は違うのに毎度そう思うというのは凄いなぁと思います( ´ ▽ ` )ノ




…まだ全部書ききっていない感があって不完全燃焼だけどとりあえず上げます。