抗がん剤治療を始める前に薬剤を投与するための中心静脈静脈カテーテルの手術がありました。
化学療法中の患者さんの採血や薬剤投与は全て中心静脈カテーテルのポートから行われます。
とても大事な手術です。
手術が終わったあとの真生くんは食欲があり、ベッドに座ってカプリコを食べてました。
そして数日後、真生くんにとって初めての抗がん剤治療が始まりました。
ステロイドのプレドニンとデカドロン、オンコビン、L-アスパラギナーゼ、ビンクリスチン、キロサイド、吐き気止め、合併症の出血性膀胱炎を抑える薬………………………
あらゆる
特に真生くんの副作用が重く出たのは寛解導入療法、早期強化療法後の地固め療法でした。
39度を超える高熱
激しい嘔吐
腹痛
オンコビンによる極度の便秘
口内炎
顔の腫れ…
2週間ほどすると髪の毛がザクザクと抜けました。
思春期だった真生くんは脱毛した自分の頭を見て「(髪の毛を)元に戻して」と泣き出したといいます。
それが再発時にウィッグを作るきっかけになりました。