お疲れ様です。
青森県小学生スキー大会男子リレー競技プレイバックシリーズも最後の走者
となりました。
いよいよアンカーが続々とリレーを受けてスタートしていった。
トップは野辺地小 それに遅れること1分15秒2番手で馬門のエースが
スタートした
プレイバックシリーズで何度も出てきますが、データ上1分20秒差が逆転する
ために必要な最低ライン
それを1分15秒という、なんとも微妙な差でアンカーへ繋いだ。
凄い勢いでトップチームを追いかける
少し、リラックスさせるために一声かけるも最初から戦闘態勢であった。
でも少しの言葉で少しのゆとりが生まれるのは確かなので効果はあるはず
素晴らしい滑りで山の中へ入って行った。
周りのお爺さん、お婆さんたちが、また私のところへ来た。
「逆転は無理だべ」
「いや、大丈夫ですよ」と私は答えた。
実はこの時の雪質は水分が多く含まれており、この時期には珍しく滑らない
雪質であった。
これは何を意味するか。。。それは事前データ上の逆転ギリギリラインの1分
20秒は、この滑らない雪質というのはデータに入っていない。
なのでいつもより、追いつくまで時間がかかるし、ゴール直前で追いつく計算を
していたので、もしかしたら。。。ということも頭をよぎった。
そして、1km地点から無線情報
「トップの野辺地小通過」
何秒差が縮まったか 情報を待つ。
…… ガー。。。 無線の音がするがまだ情報がこない。
そう、1km地点のスタッフもエース新(あらた)にまずは行け行け応援をしている
に違いない。
そして無線情報
「馬門通過、トップと45秒差」
1kmで30秒、差を詰めた。
「トップの野辺地小アンカーの状況はどうですか」
「凄く元気よく滑っていきました。」
よし野辺地小のアンカーも頑張っている。
それでこそ、県小リレーだ相手に不服はない。
しかし、こちらも勝負だがんばれ新(あらた)
2km地点から無線情報
「トップは野辺地小、馬門20秒差で通過」
もう行け行けである。
このコースの後半は急なカーブのある下りから長い緩やかな上り坂となる。
あと20秒 やはり会場勝負になる そう思った。
会場では応援に来ているお爺ちゃん、お婆ちゃん、孫がスキーをしていなくて
も応援に駆けつけてくれている地域の方々も私の無線から離れない
皆も興奮状態である。
血圧大丈夫かな。。。 とその時はそんなことは思い浮かばず、一緒に情報を
待っていた。
ガガガガっ そして最後の上り中間から無線が入った。
「馬門トップ追い越してきました~」
今まで何故かふせていたが最後の無線情報係は切り込み隊長の杉山貢で
ある。(2走晴空の父) この隊長も育成会全員を牽引し、この瞬間を待ち望ん
できた一人である。
会場ではこの無線を皮切りに、一斉にザワついた。
そしてコーチ陣はゴール前へ走って移動する。
走って移動する私たちを見て会場内の応援者は、馬門が追い越したと察して
いた。
そして、遂に馬門クロカンスポーツクラブのユニフォームを身にまとったエース
新(あらた)が会場へ入ってきた。
大歓声であった。
チームメートも私も最後の新(あらた)の滑りを目に焼き付けるかのように応援
した。
左肩には数ヶ月前にお亡くなりになった新(あらた)の父に捧げる喪章がなびく
父への想いと自分らの目標達成に向かってラストスパートする新(あらた)
涙がひとしずく落ちた。 周りの皆も目が潤んでいた。
そして、ゴール 両手を高々と空へ向けてガッツポーズしての優勝のゴール
だった。
皆が新(あらた)のもとへ駆け寄り頭をもみくちゃにしていた。
最後に私も頭を撫でた。
大きなプレッシャーの中で本当によく頑張った、14人の馬門チーム
本当に心からこの馬門っ子を誇りに思う。
歴史に残るレースは、目標を達成して幕を閉じた。
4年ぶり2回目の優勝である。
この数少ない優勝の場面にいれた事を本当に嬉しく思います。
また、女子リレーでもアンカーへ繋ぐまでトップだった馬門チーム
県内のトップチームに成長した証である。
全員スキーの大切さを今後も忘れることなく、色んな場面で活躍していって
ほしいと思います。
ノシ( ̄▽+ ̄*)