お疲れ様です。
今日は先週の大鰐あじゃら学童スキー大会男子リレー競技の模様を書きま
す。
天候:雪 気温-1、9℃ 雪温-1、8℃ 風速4mの気象状況
湿度は68%と場内アナウンスがあったが、もっと高いような雪質であった。
チームテントでは30分おきに雪温を計測しながらテスター5人のスキーにグ
リップワックステストを開始した。
11時00分現在のテストで6パターンのグリップワックステストを行ったが、
降雪状況が激しいため、これといったワックスを決めれない状況だったが
6パターンのうちナンバー5とナンバー6のグリップワックスがいいと子供達が
言った。
スタート1時間前の12時00分、2回目のワックステストを行った。
天候は先ほどより降雪が少なくなりコースの状況も良好。
子供達は先ほどと同じくナンバー5と6が良いというテスト結果だった。
一つに絞りこむ必要があるため、子供達にどちらかと言えばどっちが
いいか聞く。 「ナンバー5はグリップ良好で滑るが多少グリップは6に比べると
劣る」 「ナンバー6はグリップ良好だが多少5に比べると滑らない」とのこと。
このテスターの声を聞いて考えた。 大鰐のコースは前半は下りが多いし、
優勝するには接戦となる予想だったので前半で体力温存する必要がある。
なので滑り重視と最初から決めていた。
必然的にナンバー5に決めた。
でもそこには多少の味付けが必要だなぁと思い、ナンバー6のワックスも少々
小さじ1杯といった感じでアレンジした。
そして13:00分に女子リレーがスタート
1走の玲夢の滑りを確認した。
前半の下りはかなり滑っている。後半の上りもグリップに問題なし
それを確認して男子リレーメンバーのレース用スキーにワックスを塗り始めた。
女子は大健闘の4位入賞を果たした。(今回は内容を省略)
そして男子リレーが13:45分にスタート
1走は6年生の晴空(はるあ)である。セパレートを抜けて3番手
最初の小さな上りを登りきった所から無線情報
「1位野辺地小、2位蛯沢小、3位馬門、トップと6秒差で通過。」
予想はしていたが、早くも6秒か。。。と思った。
そして前半の長い下りへと滑っていった。
その間、私は後半を一望できる場所へと移動した。
下りの途中から無線情報が入る
「1位野辺地小、2位馬門、3位蛯沢、差はありません」
よし下りで追いついた。スキーは滑っている。
折り返し地点からの無線情報も3チームが並走していると情報が入る。
作戦的には前には出ないことを指示してあるので追い越しはしない。
最後の急な上りに差し掛かっても2位をキープしている。
野辺地小は逃げにかかるが、馬門と蛯沢は離れない。
晴空の顔みたらまだ余裕が伺える。
最後の最後でトップに立ち、3秒差で2走の6年生、新(あらた)へリレー
作戦では秒差で2走へタッチしたなら、直後に2位に下がれという指示をしてい
たので新はすぐに野辺地小をトップに出して2位へ下がる。
野辺地小は最初から飛ばしているようで、最初の上りで6秒くらい離されたと
無線情報が入る。 うん、エースの新だが最近は疲労が溜まり調子は下り坂。
だが、野辺地小の2走もエースで良きライバル同士である。
このままいく訳にはいかない。 前述でもありましたが、スキーは滑っている。
案の定、長い下りでトップの野辺地小へ追いついた。
ここの作戦も前へはまだ出ないということなので、滑るスキーにブレーキをかけ
て後ろについて下る。(後で聞いた話だがこの時、二人はお互いに先頭を譲り
あっていたそうである。)
新は勝利に向かって作戦どおりに自分の仕事を遂行している。
その後も、2チームの並走が続き、3位の蛯沢は離れていく。
そして、私は後半を一望できる場所から走ってくる方向へ移動した。
体力温存しているので少し早めにスパートさせようと考えたからである。
2チームが来た。 「新~○○○」※馬門クロカン独自の暗号である。
新は指示どおり、野辺地小に追い越しをかける
しかし、野辺地小のエースも強い
抜きにかかったが追い越せず。。。そのまま急な坂へと入る。
少しづつだが逆に馬門が離れて行く
馬門のエースも頑張るが6秒差で3走の5年生、功汰(こうた)へリレー。
野辺地小の3走も5年生で功汰とはライバル同士である。
前半の上り地点から情報が入る
「功汰、野辺地小と5秒差で通過」
少し差を縮めている。
そして長い下りへと移行する。
下りの途中から無線情報
「功汰、野辺地小に追いつきました。」
よし 想定どおりだ
功汰はスタミナがないので、いつも野辺地小の3走を走っている子に後半で15
秒くらいは負ける。
ということで、ある程度後半は離されるであろう。
でも後ろについているので体力温存はできているはず。
上り坂に入ってきた
私は、上りの最初にいる育成会会長に無線を送る。
「会長○○○指示」
会長は「了解~」いつものキリコミ隊長の威勢のいい返信である。
と同時に功汰が抜き返した。
そう、自分の判断で行動したのである。
これも作戦ミーティングの時に話したこと 3走は後半に行けるなら自己判断
も必要
功汰は引き離しにかかる
野辺地小が少し離れかけたが、相手もスイッチが入ったようである。
また、抜き返された。
少しづつ離れていくが功汰も頑張る。
そしてアンカーは6年生キャプテンの智貴へ13秒差の2位でリレー。
トップの野辺地小のアンカーもキャプテン
キャプテン勝負&アンカー勝負へ
前半の上り坂から無線情報
「トップ野辺地小、馬門は8秒差で通過」
よし 縮まっている。
そして長い下りへ
キリコミ隊長から無線情報
「野辺地小との差5秒」
私の目からも確認できた。
折り返し地点へと智貴が追走している。
そこで無線情報
「折り返し地点トップ野辺地小に追いつきました。」
よ~しあとは少し体力温存だ
そこでキリコミ隊長から無線が入る。
「○○○指示いきますか」
折り返し地点からも「今、指示出しますか」
と無線が入った。
おぉぉ~ 指示許可願いが来たぞ~
私は「いや、もう少しまて」と無線を入れた。
会場にいる川村先生からも「いかせろいかせろ」と無線が入る。
実は、2走と3走のスパート地点が早すぎたと考えていたため、私はためらって
いた。
私がいる場所からでも遅くはないと
でもでもでも智貴もアドレナリンが放出されている
へ~い(前の走者を追い越す時の掛け声)智貴は追い越した
待ちきれなかったのであるが、それは自己判断
あとはスタッフ一同も行け行けである
少しづつ野辺地小が離れ始める
急な坂を登る智貴の顔を見たら前半の猛追でかなり消耗している
野辺地小が息を吹き返す
やはり早かったか。。。そう思ったが、あとは今までの練習の成果を智貴を信じ
るのみ 野辺地小キャプテンも粘る粘る
なかなか2秒後方から離れない
そのまま会場手前の壁のような上り坂まで並走する
そこからは私の視界から消えていく
会場へ走りながら無線を耳にあてながらゴールの情報を待つ
そして無線が入った。
「馬門勝ちました~5秒差」
よっしゃ~
大きくガッツポーズした。
これで今季、青森県内のメジャーリレーをすべて制覇
岩手県で行われた全日本B級公認ガリウムカップリレーと合わせて
4冠達成
シーズン後半とあって他チームも力をつけてきている最終リレーで勝つのは
難しい
その難しい接戦を制したことに大きな意味を感じながら挑戦した馬門っ子と
スタッフ一同 本当に素晴らしいレースだったと思います。
そして、馬門と接戦して惜しくも2位だった野辺地小チームの皆さん
ナイスファイトでした。本当に強かったです。
そして3位になった蛯沢小と南部地区が表彰台を独占したことも素晴らしい。
津軽地区の活躍も素晴らしく、大人数のジュニアチームを結成したと聞きま
す。
これからも切磋琢磨してがんばって子供たちを育成していきましょう。
また、馬門チームを応援してくださった、すべての皆さんに感謝の気持ちで
一杯です。残り1戦ありますが、最後まで感謝の気持ちを忘れず頑張っていき
たいと思います。
はぁ~記事を書きながら、体が熱くなりましたよ~
気持ちも本当にプレイバックしちゃいました。
では長文にお付き合いしていただき、ありがとうございました。
ノシ( ̄▽+ ̄*)