こうして俺と早織は同棲を始め


新しい生活がスタートした


もちろんその先には一緒になることを考えている






だけど今は、周りを気にせずに2人でゆっくり


愛を育みたい


あの時高校の同窓会で


お互いが場所を間違えなければ


出逢っていなかったかもしれない


早織は高校の頃から俺のことが好きだったみたいで


"なおちゃんが初恋だよ"って言うんだ


後にも先にも俺以外はもう考えられないって。


"なおちゃんの初恋はいつ?"


そう聞かれて、すぐには答えがでなかった


幼稚園の先生かな?なんて笑ってごまかしたけど


本当は気付かれてたのかな…



櫻子が初恋だったのかもしれない


子供の頃からいつも一緒にいたから


いつも味方でいてくれたから





あの頃の俺には櫻子が必要だった


だけど大人になるにつれて


違う感情が芽生えた


やっぱ俺達って家族なんだって


家族も同然なんだって


姉ちゃんなんだって。



今、こうして早織と出逢って初めて


心から人を愛するとはこういうことだとわかった


早織が愛おしくてたまらない


笑う顔も、怒った顔も


すべて俺の宝物だ


プロポーズの言葉はちゃんと考えてる





いつになるかは分からないけど


いつかその言葉を胸を張って言えるように


これからもずっと


さおと共に歩んでいく




きっと櫻子は


あんな小さかった直人が大人になったねって


泣くんだろうな 笑







              First Love      ~完結~