あの曲をリクエストしたのはIさんという方だった



岩田さんに違いない



例え岩田さんでなかったとしても、あの歌の歌詞が私の心に突き刺さった



今でもどこかで私のしあわせを祈ってくれているのなら



そんな回りくどいことをしないで



私の側にいてほしい



どこかで私のしあわせなんか願ってないで



ずっと側で



離れないでいてほしい




出演するはずだった日韓合同ライブ



ケイトは混乱を招いたとして出演を辞退した



私はこのライブを最後に



しばらく活動を休止することを決めた



an「今は、歌うことより、大切なものがあります。しばらく歌手活動を休止したい。どうかこんなワガママな私を許してください。」



会場がざわめく



マネージャーが止めに入ってきた



an「必ず!!必ずまた戻ってきます!」



an「私は歌が大好きだから!!」





" an 歌手活動無期限休止!"


" ケイトとの失恋が原因か?!"





そんなニュースが世間に飛び交う



けど、そんな世間の騒ぎなんてどうでもよかった



今すぐにでも岩田さんに会いたい



その想いがあふれ出す



あなたに会いに



私があなたのもとへ会いに行きます






杏「岩田さん!!」









岩田「?!な、なにしてる、こんなとこで」



杏「私はあなたを忘れることなんて出来ない!」



岩田「杏…」



杏「わたしのこと守って!」



杏「これからもわたしのこと守ってほしい!」



杏「岩田さんじゃなきゃだめなの!!」



岩田「杏!!」







岩田「ずっとこうしたかった…、ずっと…ずっと…」



杏「お願いだから。黙って行ったりしないで、、私には、私には…」



岩田「悪かった、許してくれ。僕が間違ってた。もう離さない。絶対に」



杏「岩田さん…」



岩田「僕が君を守るから…」



岩田「いつまでも君の傍にいる」



岩田「大好きだ。杏のことが大好きだから。もう絶対に離さない」








守るべきもの



例えそれが世間に認められなくても



僕にはもう君しかいない



2人で幸せになろう



僕を選んでくれて



ありがとう



君のボディーガードとして



僕が一生守るからな…












          ~ 守るべきもの  完結~