薬が効いてきたのか



しばらくするとanの様子が落ち着いた



岩田「大丈夫?」



an「うん、もう大丈夫」



岩田「いつからこうなの?」



an「日本にいる時はなかったんだけど、韓国へ渡ってからかな…。違う国での期待と不安で気持ちがこんがらがっちゃって」



岩田「そりゃ異国の地だもんな、まだ若いんだしそうなるよ」



an「パニック障害。不安が募ると動悸がするようになっちゃって。最近は治まってたからちょっと油断しちゃった」



岩田「びっくりしたよ。でももう大丈夫、僕がいる。1人じゃないって思ったら安心だろ?」



an「うん。すごい落ち着いた」



岩田「疲れも溜まってただろうから、今日はゆっくり休みなよ」



an「うん。ありがとう」



マネージャー「本当、岩田さんいてくれて助かりました。僕だけじゃ慌てちゃって」



岩田「落ち着いて対応するのが1番ですよ」



マネージャー「はい、わかりました。車、そろそろ出ます」



岩田「わかった。じゃ、行こうかan。立てるか?」



an「もう大丈夫。」



岩田「なんかあったら必ず連絡するんだぞ」



an「うん!わかった」






次の日はオフだった



久しぶりにゆっくり過ごせてるといいな



anからもしものことがあったら連絡するようにと伝えたから



朝からずっと携帯が気になってる



なにも連絡がないんだから、大丈夫なんだと思いながらも



1日に何度も携帯を触る自分がフッと可笑しくなる



日も沈み夕暮れ時。なにも連絡がなかったことにホッとしたのも束の間、anからの着信があった





岩田「もしもし!an!どうかしたのか?!」



an「やだ〜岩田さん(笑)どうもしないよ」



岩田「なんだよ、びっくりさせんなよ〜」



an「昨日のお礼がしたくて」



岩田「お礼?なんの?」



an「ずっと側で背中擦ってくれたでしょ」



岩田「ああ、なに、そんなの当たり前のことじゃん。」



an「美味しい珈琲が飲めるカフェがあるの。一緒に行こうよ」



岩田「一緒に?2人で?」



an「うん、そう」



岩田「2人はやばいんじゃない?」



an「えー!いいじゃん!」



岩田「その気持ちが嬉しいよ、ありがとう」



an「じゃあ、SPとして連れてって」



岩田「え?」



an「お仕事ならいいんでしょ?anが行きたいから連れてったってことで」



岩田「え〜、まぁ…」



an「じゃ、決まり!!」



岩田「しょうがないなー、わかったよ。マンションまで迎えに行くから、待ってて」



an「やったー!!待ってるー」




anのSPになってから俺はanの近くへと引っ越した



いつ何時、すぐに飛びだせるようにと。



anのマンションへは歩いて行ける距離



しょうがねーなと思いつつ



少しだけ足取りの軽い俺がいた