直人「おー!樹里久しぶり!!」



樹里「久しぶり〜!元気してたー?」



広臣「おま、ちょっと太っ…」



隆二「そんなことないない!樹里はいつも可愛いよ♡」



樹里「もー♡隆二だけよ、そんなこと言ってくれんの」




高校の同級生だった仲間



それぞれの大学へ進み



社会人になって5年



来年もう三十路だ



楽しかった高校生活



中でもこのクラスの仲間の絆は深く



今はみんな住む場所もバラバラだったりなかなか集まれないけど、こうして半年に1度くらいは会って語り合ってる



私は前回、前々回と急用が入り、みんなと会えるのは2年ぶりだった



三十路間近



いろんな恋をしてきたけど



やっぱりたどり着くのは臣だった



私にはずっと恋心があるのに



それを表には出せない



だって、フラれたりでもしたら今の関係が崩れちゃう



臣に会えなくなるくらいなら友達のままでいい



そう、思っていた



久々に会う臣は、やっぱり格好良くて…



やっぱり大好きなひとに変わりなかった









広臣「おー、おまえ、いつまでいんだ?」



樹里「有休なかなか取れなくてさ、明後日には帰らなきゃいけないの」



広臣「そっか…、明日さ、ちょっと買物付き合ってくんない」



樹里「買物?いいよ」











広臣「元気してたのか?」



樹里「見ての通りよ、ぽっちゃりがその証拠よ(笑)」



広臣「あ?気にしてた?ごめんごめん(笑)そんなつもりはなかったんだけど、でも、おまえガリガリだったからそのくらいがちょうどいいよ」



樹里「なにそれ、褒めてんの?笑」



広臣「そんくらいが絶対いいって」



樹里「えー?うん、ありがとう」




買い物ついてきてほしいって言うから



ついてきたものの



入ったお店はアクセサリー専門店で…




樹里「誰かにプレゼント?」





広臣「う〜ん、ちょっとな。どんなのがいいかわかんなくて」



樹里「指輪?」



広臣「ネックレスもいいけどな〜。やっぱ指輪かな?ねー、これちょっとつけてみて」



樹里「あ、いいけど…」



臣が選んだオープンハートの指輪をそっとはめてみる



広臣「うん!!いいね!これにしよっかな 」



樹里「待って、その子のサイズ知ってんの?大丈夫」



広臣「大丈夫、大丈夫。すいませ〜ん!これください」





臣にもそんな子がいたなんて…



同級生として友人として



臣に会えることが楽しみだった



もう、このへんで区切りをつけないといけないんだな



そう、思うと急に臣への想いが溢れだした



樹里「臣からそんな素敵な指輪貰えるなんて、羨ましいな」



広臣「告白もしてないし、貰ってくれるかもわかんないけど」



樹里「大丈夫よ、きっと。臣なら大丈夫」



広臣「正直自信ないんだ」



樹里「なんでよ!」



広臣「向こうの気持ちもいまいち読めないし、ずっと片思いしてきたから…」



そ、そんな前から想っていたんだ…



広臣「本当はもっと早く想い伝えなきゃと思ってたよ。誰かに取られる前に早く。随分前に買ってた指輪も、プレゼントしそびれて、たぶん小さくて入んねぇ」



樹里「え?」



広臣「ちゃんと合ったサイズ、プレゼントしたくて」



樹里「え?ちょっと待って」



広臣「おまえにプレゼントしたくて。この指輪を」



樹里「……え?」



広臣「まったく鈍感だな。気づけよ!」



広臣「おまえが好きだって言ってんの」



樹里「臣?!」








広臣「この、指輪、受け取ってくれるよな」



樹里「うん…(泣)」



広臣「返品は受付けないよ(笑)」



樹里「ありがとう、臣…」





笑いながら私の肩を抱き寄せる臣



少しぎこちないその腕が



優しく私を包み込んだ…





                            ♡end♡