隆二と葵の間に小さな命が宿っていた
びっくりしたけど
遅かれ早かれこうなることは分かっていたから
素直に受け入れられた
驚きを隠せなかったのは
直人さんの方だった
まさか、甥っ子だと思っていた大地が
直人さん自身の子供だったなんて、、
けど、そこには三代目のリダーであるがゆえの
俺らには想像も出来ない葛藤があったんだと思う
恵さんの心の大きさにも驚かされる
それだけ三代目のことを
俺らのことを大切に思ってくれていたんだと思うと
本当に頭が上がらない
これからどうなっていくのかは誰にもわからない
けど、この小さな命と、産まれてくる命を守り
俺らも全力で立ち向かっていかなければいけないと
そう思った
……………………………
広臣「体調どうだ?」
葵「うん、もう安定期に入ったし大丈夫だよ」
広臣「少し痩せたんじゃないか?ちゃんと食べてんのか?」
葵「悪阻が酷かったから少し体重は減っちゃったけど」
広臣「仕事、無理すんなよ」
葵「大丈夫。家に一人でいるより、ここに来てた方が安心するし」
広臣「まぁそうだな。隆二も側にいれるから安心だろうな」
葵「2人の歌声も胎教にいいしね(笑)」
広臣「そっか、聞こえるんだもんな。ふざけて歌ったり出来ないな(笑)」
葵「あ!」
広臣「なに!?どうした!」
葵「動いた!」
広臣「マジかよ!もうそんなのわかるんだ」
葵「うん、最近お腹がポコポコって」
広臣「葵…」
広臣「今度こそ幸せになるんだぞ」
葵「うん…」
広臣「もう、振り回されるんじゃないぞ」
葵「うん」
広臣「俺のとこ、もうメソメソ頼ってくんじゃねーぞ」
葵「うん」
広臣「おまえには隆二がいる」
広臣「絶対に隆二の手を離さないと約束してくれ」
葵「うん、大丈夫」
広臣「これからどんな困難が待ち受けてるかわかんねぇけど、必ず隆二がおまえのこと守るから」
広臣「2人とも幸せになってくんなきゃ困るから」
葵「大丈夫、臣…」
葵「隆二から絶対に離れたりしない」
広臣「約束したからな」
葵「うん」
葵「隆二の手を絶対に離したりしない」





