隆二「すいません、もう一回お願いします」





スタッフ「どうした隆二?ちょっと休憩挟もう」



隆二「はい、すいません」






隆二「はぁ…」





広臣「どうしたんだ?隆二が止めるなんで珍しいじゃん」



隆二「ん…なんか気分が乗らなくて」



広臣「別日にしてもらうか?」



隆二「なぁ、臣…」



広臣「ん?どした?」



隆二「俺、葵が好きだ」



広臣「なんだよ、藪から棒に(笑)」



隆二「もう、過去のことだし、出逢う前のこと気にしたってしょうがねぇんだけど…」



広臣「ん?」






隆二「おまえ、葵と何かあった?」






広臣「は?」



隆二「おまえら見てるとたまに違和感感じるんだよ。」



隆二「別に過去のことだから怒んねぇし…、ただ知りたいんだ。」



隆二「おまえと葵、昔なんかあったのか?」



広臣「知ってどうすんだよ」



隆二「どうもしねぇけど…」



広臣「なら聞かなくてよくね?」



隆二「臣、おまえらやっぱり」



広臣「あるわけねぇだろ!!」



隆二「え?」



広臣「そんなことで悩んでたのか?」



隆二「ちょっと、、最近気になってた」



広臣「なに余計な心配してんだか。俺と葵はお互いを励ましあって頑張ってきた親友だ。その他になんもねぇーよ。心配すんな」



隆二「そっか、変なこと聞いて悪かった」



広臣「俺はおまえらの幸せを願ってる。ちゃんとそう伝えたはずだぞ」



隆二「悪りぃ。俺どうかしてた」



広臣「葵には隆二しかいないんだから。頼むからちゃんと葵のこと守ってくれよ」



隆二「わかった。」






隆二、この思いは本当のことだ



あの日のあの夜の出来事は



そんなんじゃないんだ



あの頃俺らは弱かった



誰かに頼らないと壊れそうなくらい弱ってた



どうかしてた






だから寂しさを埋めるように



互いを求めてしまった



あの日の出来事を



あれから葵は一切口にしていない



忘れたい出来事なのかもしれない



思い出から消し去っているのかもしれない



俺からも絶対に触れない



これからも口にすることはない



言わなくていい事は言わないままでいい



墓場まで持っていく




だから隆二



信じてくれ



俺はおまえらの幸せを心から願っている



葵のこと救ってやれるのは隆二だけだ



葵のこと守ってくれな



よろしく頼んだぞ…