先輩女子「なぁなぁ!健ちゃん!!」







山下「なんや、朝からうっさいのーう。ほんでここ男子トイレやぞ!」




先輩女子「こんな朝早よからおんの健ちゃんぐらいやろ」



山下「なんでやねん」



先輩女子「聞いたで」



山下「何をや」



先輩女子「優香ちゃん、結婚すんのやろ?」



山下「おまっ、もっとオブラート包めや」



先輩女子「で、健ちゃんにも招待状来たって本当なん?!」



山下「あぁ、まぁな」



先輩女子「ひどっ!何考えとん?!元カレに結婚式の招待状なんか出す?」







山下「しゃあないやろ、取引先やねんから」



先輩女子「しんど!!なんで別れた彼女の幸せな姿見んといけんの?」



山下「大丈夫やて。俺ん中ではもう終わっとるし」



先輩女子「どんだけ人が良いんよ。そこやで健ちゃん!」



山下「何がや?」



先輩女子「人が良すぎるにも程があるっちゅーこと!そんなんじゃ結婚どころか彼女も出来へんで」



山下「大きなお世話や(笑)」



山下「ええんや。選んだのは俺じゃなかった、そういうこっちゃ。」



先輩女子「もう…。なんやねん。なんもかんも許してもーて。男は優しいだけやだめなんやで」



山下「おう、分かった!参考にしとくわ」



先輩女子「で、もう若くないねんで!!笑」



山下「分かっとるわい!」








一度だけ



一度だけ過ちをおかした優香を



見て見ないフリをして過ごした







たとえそれが現実だったとしても



俺は見なかったことにしただろう









それが彼女を苦しめていたとも知らずに…