急に迎えに来てくれるなんて
初めてだった
いつもと様子が違うことは、車に乗ってる剛典を見てすぐに気がついた
奈緒「どうしたの?なんか違うよ」
剛典「別に」
たまにこんなことはあった
機嫌が悪いんだな
仕事で何かあったのかな?
そのうちに機嫌は直ってた
いつもなら。
けどこの日は違っていた
車を止めたとたん、私に覆いかぶさり
勢いは止まらずされるがまま…
そうするしかなかった
断る理由なんてない
ただ、こんな剛典は初めてだった
感情をむき出しにした剛典は
まるで別人の様だった
きっと原因は私にある
そう直感した
服を整えてる剛典の背中を見て
思わず後ろから抱きつき
奈緒「ごめん…」
そう言った
剛典「なんか自覚あるんだ」
剛典がポツリと呟く
奈緒「いや、なんとなく…」
剛典「………」
奈緒「怒ってる?」
剛典「怒ってないよ」
奈緒「だって…( ˃ ˂ഃ )」
悲しくて涙が溢れた
こんなの嫌だった
わだかまりを作ったまま今日と言う日を終わらせるのは絶対に嫌だった
剛典「ごめん。ちょっと感情的になりすぎた」
そう言って私の涙を手のひらでぬぐい
そのままギュッと抱き寄せてくれた
窓の外の夜景が
ゆっくりと涙で滲んだ…



