奈緒とはいつも一緒だった
毎日一緒にいられることが嬉しかった
けど、3年になってクラス替えがあり
俺が目指してるのは国公立の文系コース
奈緒は私立大の文系コース
いつも一緒だった俺達は
3年生になるとクラスが分かれた
奈緒がいない教室
つい、奈緒を探してしまう
俺は特別授業が増え帰りの時間も遅くなり
奈緒と一緒に帰ることも減って行った
休み時間に奈緒の教室を覗いたりもした
たまに奈緒がお弁当を作ってきてくれて、屋上でお昼を一緒に食べた
楽しかった
このまま高校生活が続けばと思った
けど、目指す大学は別々だった
大学生活が始まれば、こうして奈緒と会えることもなくなるんだな
俺は…
俺には決められた道があるから…
特進クラスの授業が終わる
下校間際になると、決まってクラスの女子が勉強を教えてと俺の机に近づいてきた
なんで俺んとこに?
理由はなんとなくわかっていた
だから断ってた
"先生に聞いた方が早いよ"
そう言うと少しムッとしたような顔をして
"そうね、そうする"ってそそくさと帰ってくんだ
絶対俺より頭いいくせにさ。
男子「なんで教えてやんないんだよ」
剛典「え?だってあいつら絶対分かってて聞いてくるだろ?」
男子「だとしてもいいじゃん、教えてやれば」
剛典「俺に近づきたいだけだろ」
男子「昔のおまえと大違いだな」
剛典「はぁ?」
男子「頭いいからって、調子に乗ってんなよ」
剛典「なんだと?」
男子「嫌いなんだよ、おまえみたいな何でも手に入れてるやつ」
剛典「何言ってんだおまえ」
男子「○○会社の御曹司が、一般人と恋愛なんかしてんなよ!」
剛典「おまえ!それをどこで!?」
男子「大丈夫だよ、誰にも言わねーから」
剛典「誰になんと言われようと、俺はこの先も奈緒以外の女とは付き合わない。それが答えだ」


