剛典「奈緒、お兄ちゃんいるなら言ってくんないと」


奈緒「ごめん、いつもあの時間はいないからさ」



剛典「俺だって心の準備が必要なんだから」



奈緒「ごめんてーもう(笑)」





奈緒にお兄ちゃんがいるとか、全然知らなくて。



そういや奈緒の家族のこととか、聞いたことなかったな




約束通り、奈緒に分からなかった数学のプリントを教えてひと通り理解してもらえた



剛典「よし!これで今度の数学はばっちりだろ」



奈緒「うん!ありがとう。剛典の教え方わかりやすかった。」



剛典「わかんなくなったら、また教えてやるから」



奈緒「うん、ありがとう」



剛典「そういえばさ…」



剛典「奈緒のお兄ちゃんって、怖い系?」



奈緒「そんなことないよ、優しいよ(笑)」



剛典「そうなんだ」



とてもそうは見えなかったんだけど…



奈緒「あ、でもね、うちお父さんいないからさ」



剛典「そうだったね、小さいころ病気で亡くなったって」



奈緒「だから、お兄ちゃんがお父さん代わりっていうかさ、だから、友達関係や門限には少しうるさくて」



剛典「そりゃそうだよな、可愛い妹だもん」



奈緒「一周り離れてるからね(笑)」



剛典「そうなんだ、そりゃ心配になるよ」



奈緒「さっきごめんね」



剛典「なにが?」



奈緒「剛典のことクラスメイトって。彼氏だって紹介できなくて」



剛典「そんな、大丈夫だよ。急に彼氏です!なんて言ったらお兄ちゃんになんて言われるか(笑)」



奈緒「今度ちゃんと紹介するから」



剛典「うん。わかった」



剛典「あのさ…」



奈緒「なぁに?」



剛典「俺達付き合ってるんだよね?」



奈緒「え、なんでそんなこというの?」



剛典「いや、ちょっと確認」



奈緒「確認?」



剛典「奈緒…」







奈緒「どしたの?…」



剛典「俺、今すげぇドキドキしてる」



奈緒「え?」






剛典「キスしていい?」



奈緒「えっ////」



剛典「ずっと、ずっと思ってた」



剛典「奈緒にキスしたい。いいだろ?」






奈緒「……///」









ガチャ!!



直人「あっぶねー!忘れもん!忘れもん!これなきゃ契約成立しないとこだった!」



バタン!!







なに!今の!?



剛典「び、びっくりしたー!!」



奈緒「忘れ物取りに来たみたい」



剛典「焦ったぜー」



奈緒「剛典焦りすぎ!!笑」



剛典「はぁ?だって決定的瞬間だったのにー!奈緒のお兄ちゃんに邪魔されたぜ」



奈緒「アハハハ、残念」



剛典「笑うとこじゃねーだろっ」



奈緒「だって、剛典、アハハハ」



剛典「………」



奈緒「ん?剛典?」



剛典「隙あり!!」











偶然にしては出来すぎたタイミングに焦りまくったけど



ようやく奈緒にキスすることができた




ただこの先








このお兄ちゃんが



手強い相手になることに



間違いはないだろう…