本当はあの時に掴まえとけば良かった
本当に愛されてるのかわからないって
相手の良くない噂を信じて
不安そうにしていた六花の背中を押したのは
俺だった
じゃあ、そいつがいなくなってもいいのか?って聞いたら
そんなの嫌だって答えた
自分が好きだからそれでいいって。
じゃあ、俺にしとけよって
言っとけば良かった
結婚するのって聞いたときは驚いたよ
そんなのまだ先だと思ってたし
なんだか六花とはずっとこのまま一緒にいれるような気がしたから
またなって、最後の手を振るときのおまえの顔
いつもと違ってたの
今でも覚えてる
もしかしたら、おまえもあの時
俺と同じ気持ちだったんじゃないのか?
ずっと一緒にいれるような気がしたんじゃないのか…
広臣✉『寝た?』
もう、寝ちゃったか…
広臣✉『また朝、連絡するわ』
六花✉『起きてるよ』
広臣✉『なんだ起きてたか。早く寝ろよ』
六花✉『もう、どっちだよーw』
広臣✉『この前の話、ちゃんと考えてくれた?』
六花✉『あー、ペアリングのデザインの話?』
広臣✉『やっぱ女性用はさ、女の人が考えたデザインの方がいいと思うんだ。そういう仕事、きっとおまえに向いてると思うんだ』
六花✉『うん、そういうのやってみたい』
広臣✉『昔、言ってたよな、本当はウエディングプランナーになりたかったって。』
六花✉『そんなこと覚えてたの?!』
広臣✉『覚えてるよ。内定もらえなくて悔しがってたことも』
六花✉『人がね、幸せになるお手伝いしたくて』
広臣✉『女性が喜ぶリングを、おまえに任せたい』
六花✉『うん、頑張る!』
六花✉『明日臣くんのショップにお邪魔するね』
広臣✉『おう、待ってる』
六花✉『じゃ、おやすみ』
広臣✉『おやすみ』
六花✉『まだ寝ないけどw』
広臣✉『なんだそれw』
広臣✉『いいから、早く寝ろ。明日から忙しくなるぞ』
六花✉『はーい👋(ㅅ˘˘)おやすみ♡*.』
ったく。♡ってなんだよ(笑)
良かった。少しは元気になったのかな
六花の傷ついた心が少しづつでも癒やされて
新しい自分に生まれ変わって欲しい
そう願った
その傍には今度こそ俺がいてやると
そう心に決めたんだ






