六花「臣くん知り合いだったの?」



広臣「ああ、悪りぃな、話の途中で。ちょっとした知り合いでな。」



六花「じゃあ、私もそろそろ帰ろっかな」



広臣「もう少しいれば?終わったら送ってくよ」



六花「大丈夫、一人で帰れるよ」



広臣「もしかして、隆二と会うの?」



六花「どうかな、それは秘密(笑)」



広臣「ちぇっ、なんだよそれー(笑)じゃあ、気をつけて帰れよ」



六花「うん!ありがとう」






六花の心は完全に隆二へと向かっている



優美がシングルマザーであることを



おそらくあいつは知らない



このことを隆二に伝えるべきか



いや、伝えなきゃいけないんじゃないかと



なんだか胸騒ぎがしてならなかった









……………………………………






隆二「おう!どうしたんだよ、こんな時間に」






広臣「悪いな、こんな時間に呼び出して。電話でも良かったんだけど、会って話した方がいいかと思って」



隆二「なに?六花ちゃんのことなら、ちゃんと考えてるぜ」


広臣「いや、違うんだよ。」


隆二「じゃ、なに?」


広臣「今日お店に蓮が来たんだ」


隆二「蓮?」


広臣「覚えてないか?優美の弟の蓮」


隆二「あー、蓮!あいついくつになった?」


広臣「もうすぐ二十歳だってさ。俺のネックレス買いに来てくれて」


隆二「そっか、もうそんな歳か。で?蓮がどうかしたのか?」


広臣「保育園に子供迎えに行かなきゃって」


隆二「え?!あいつ子供いんの?!」


広臣「ちがうよ!優美の子だよ」


隆二「優美の子…。」


広臣「隆二が見かけたのはやっぱ優美だったみたいだ」


隆二「じゃあ、あの子供は優美の子なんだな」


広臣「たまに優美の変わりにお迎えに行ってるらしい」


隆二「あいつ忙しいのか?」


広臣「ひとりで頑張ってるらしい」


隆二「ひとりで?だって、俺見かけたぞ、男の人がその子抱っこして…」


隆二「まて…、それは蓮か?」


広臣「結婚してないって…」


広臣「シングルマザーだって言うんだ」






隆二「なんだって?」