隆二「優美って…まだこの街に住んでんのかなって」





直人「優美?いや〜見かけたことないけど…」



広臣「俺も隆二が歌手になってから、この街では見かけたことないな」



直人「なんでそんなこと聞くんだ?」



広臣「見たのか?優美を」



隆二「コンビニで見かけたんだ」



広臣「コンビニで?!声かけなかったのか?」



隆二「それが…」



直人「あれ?1人じゃなかったとか。」






隆二「子供がいたんだ」



直人「えっ!」



隆二「まだ小さな男の子だったけど…」



広臣「優美に子供?どういうことだ。結婚してんのか?」



隆二「俺が聞きたいよ」



直人「親戚や友達の子供ってのもあるだろ」



隆二「いや、あれは優美の子供だ。」



直人「どうしてわかる」



広臣「結婚したとか、子供がいるとか、そんな噂聞いたこともないけどな」



隆二「その子、俺の顔見て手を振ったんだ」



直人「そりゃ、おまえは有名人だからな。おまえの顔くらい小さな子でもわかるんじゃね?」



隆二「優美にそっくりな可愛い子だった」



隆二「優美が俺の方を向きかけたけど、目を合わせることは出来なかった。幸せに暮らしてんだって、寂しかったけど少し安心した自分がいて。そしたら自然と顔を伏せてしまってたよ。」



広臣「誰か別の人がいたから、隆二と別れたのか…」



隆二「まあ、優美が幸せなら俺は嬉しいよ。」



隆二「神様がもう諦めろって言ってんだろな」



直人「そっか…優美がママになってたのか…」



広臣「でも、わかんないじゃん、本当に友達の子供かもしんないし」



隆二「いいんだよ、臣。優美の幸せを邪魔する気はないさ。あいつの幸せだけを願ってきたから…」



隆二「自分の夢ばかりを追いかけてきっと、あいつに寂しい想いをさせていたんだ…」







隆二「元気そうな姿を見れて良かったと思ってるよ」



夢と引き換えに



俺は大切なものを手放してしまったんだ



悪いのは全部俺の方だから…