あれから1週間が過ぎた


澪さんからは何も連絡がない


もしかしてそのまま彼のとこに戻って


出られなくなってしまったのだろうか


そんな不安がよぎり


気づいたらいるはずもないBarへと向かっていた


けど、やはり澪さんの姿はなかった


いつもの奥のカウンターへと座る


ここでどれだけの時間を澪さんと過ごしたのだろうか

会うたびに澪さんの魅力に触れ


惹かれていく自分がいた


ぽっかり空いた心の隙間に


澪さんへの想いが溢れていった


逢いたい


澪さんに逢いたい


逢って抱きしめたい






オーナー「あの…」


敬浩「はい」


オーナー「澪のこと待ってるんですか?」


敬浩「澪さんはもうこちらには?」


オーナー「突然なんですが、辞めたんてす。」


敬浩「やはり、そうですか… 」


オーナー「澪とは会ってるんですか?」


敬浩「いえ…」


オーナー「あなたなら、澪を救い出せると思います」

敬浩「え?」


オーナー「澪は怠慢な彼と別れたいとずっとまえから言ってました。彼は僕の学生時代からの友人ですが、澪に対する束縛は目に余るものがありました。ここで働いた澪の給料も全部あいつに渡してました。」


敬浩「やっぱり…」


オーナー「好きな人ができたと言ってました」


敬浩「えっ」


オーナー「あなたのことだとすぐに分かりました。澪をみてればわかります」


敬浩「澪さんは今どこに?」


オーナー「それが僕にもわからないんです。てっきりあなたのとこへ行かれたのかと」


敬浩「そうですか。」


オーナー「彼を呼び出しましょうか?きっと何か手掛かりが…」


敬浩「大丈夫です、澪さんはきっと。僕は信じています」


オーナー「澪を、澪をよろしくお願いします。僕はあいつを助けてあげることが出来なかった。あいつを幸せにしてやって下さい」









敬浩「澪さんのこと、僕が守ってみせますから…」









暗闇から澪さんを救い出してあげると


約束したから


必ず君を守るから




世界中から責められたって


手放すことなんて出来ない


諦めることなんて出来ない



この広い世界で僕は必ず君を見つけ出す








風が明日の行方を見えなくしたって


はぐれはしない






ほら…


運命の糸は引き寄せられるように


やっと出会えた2つの愛は


たったひとすじ光があれば離れない…