剛典「なぜ断らなかった 」


京香「断る理由なんてある?」


剛典「何考えてんだ。最近週刊記者がうろついてると言っただろ」


京香「なにも悪いことはしてないわ。仕事じゃない。疑われることもないわ」


剛典「まったく…もう少し危機感をもってくれよ」

京香「大丈夫だって。相変わらず心配性ね」







遠くでなにやらヒソヒソ会話している2人を見て


心がモヤモヤした


岩田さんが守ろうとした女性をいざ前にすると


2人を応援しようとしていた自分が


なんだか惨めに思えてきた




誰が見ても綺麗でスタイルも抜群で


岩田さんと並ぶととてもお似合いだった





彼女が来ることをおそらく岩田さんは知らなかったんだ…


一瞬こわばった表情が物語っていた






けど、いざ撮影が始まるとそこはやっぱりプロで







素敵な笑顔にポーズを次々と決める岩田さん


あの素敵な笑顔を


いつもは彼女だけに向けてるのかと思うと


心がズキズキと痛んだ


あれほど好きになってはいけないと


自分に言い聞かせたのに


その想いとは裏腹に私の想いは


どんどん加速していく


早く撮影が終わればいいのに


そう願う自分がいた






スタッフ「以上で本日の撮影終了しました!お疲れ様でした」


京香「お疲れ様です」


スタッフ「岩田さん、ちょっとこちらの確認いいですか」


剛典「はい。じゃあ、京香さんお疲れ様でした」


京香「お疲れ様でした。また、岩田さんと一緒にお仕事出来たら嬉しいです」


剛典「あ、はい。それではまた」





スタッフ「京香さん、お疲れ様でした。とてもいい雰囲気で素敵でしたよ」


京香「ありがとうございます。あのー」


スタッフ「はい」


京香「さっき撮影前にここにお花がありましたよね?」


スタッフ「あ、あれですか?岩田さんに言われて片付けておきました」


京香「そうですか。(私のために、片付けさせてくれたんだ)」


スタッフ「うちのスタイリストがアレルギー持ちでお花はすぐに片付けるように、岩田さんに言われているので」


京香「スタイリスト?」


スタッフ「はい。」


京香「あ…そうですか…」