志穂「なおちゃん、ここ手伝ってるの?」


直人「あー、友人の実家でな。夏になると手伝いに来てる」


志穂「そうなんだー、でもびっくり!なおちゃん全然変ってないから」


直人「そりゃ嬉しいな、志穂が二十歳ならもうおっさんだぜ。」


志穂「変ってない。あの頃の大好きななおちゃんだ…」

直人「何言ってんだ(笑)親父さんとお袋さんは元気にしてるか?」


志穂「うん。元気だよ」


直人「そっか、良かった」


友人㊛「志穂〜!泳ぎに行こうよー!!」


志穂「はーい!待ってー」


直人「今日は友達と?」


志穂「うん、大学のサークル仲間と」


友人㊚「おい、志穂行くぞ!」


直人「あー、わかってると思うけどブイの向こうへは行っちゃだめだよ。台風明けで波もまだ高いから気をつけて」


友人㊚「はい!わかりました。志穂、知り合い?」

志穂「うん。お兄ちゃんのお友達」


友人㊚「志穂のお兄ちゃんって…」


志穂「いいから、行こ!!なおちゃんまた!」

直人「おう!気をつけろよ」







楽しそうに友人たちと泳いではしゃぐ志穂を見ていると

あの日のことが頭をよぎる


あの日もこうやってはしゃいで…








海がトラウマにならないか心配だったけど


どうやらそれはなさそうだ


宗介が大好きだった海だから


志穂にも海を嫌わないでいてほしい


あれは事故ではなく


防ぐことのできない運命だったから…







………






友人㊚「あの、すいません」






直人「ん?あー、君は志穂の…、どうした?」


友人㊚「浮き輪の貸出とかしてますか?」


直人「やってるよ!大、中、小あるけど、」


友人㊚「2人で使うやつなんで…」






直人「じゃ、大かな。大3000円すんだけど」


友人㊚「高っ!!」


直人「あははは!まぁ保証金含んでっからあとから1000円は返ってくるよ」


友人㊚「じゃ、中でいいです。志穂が入れたらいっか…」







直人「ふーん」


友人㊚「な、なんすか?」


直人「志穂のことねらってんのか?笑」


友人㊚「いや、そんなんじゃないっす!///」


直人「まぁまぁ隠さなくていいよ。気をつけてな、波高いから」


友人㊚「はい!」





そっか


そうだよな、志穂もそんなお年頃だよな


ちゃんとおまえのこと守ってくれるやつが


もう、いるんだな