今日は直人の送別会
とうとうこの日が来てしまった
いつも通り楽しそうな直人
もう明日からこの会社には来ないんだ…そう思うとやっぱり胸が苦しくなる
直人のことばかり見て
食事も喉を通らない…
部長「えーっと、そろそろお開きにしないとな。じゃ片岡から一言!」
直人「はい!この部署で課長と言う立場を与えてもらい素晴らしい同期、後輩たちに恵まれた俺は本当に幸せものです。まぁ、本社に行ったらまた1から頑張ります!今まで俺の無茶振りに応えてくれたチームNAOTOのみんな!桃子、華子、岩田!本当にありがとうな」
部長「はい、拍手👏👏頑張れよ、片岡!期待してるぞ」
桃子「はー、なんか寂しいね」
華子「うん…」
岩「小林さん、ちょっといいですか?」
桃子「ん?なに?」
岩田くんが私を見てうなずき、桃子を連れて行った
"後悔だけはしないでください"
岩田くんの言葉が頭をかけめぐる
私もこのままじゃ前に進めない
窓辺に佇む直人がいた
何を考えてるんだろう…
いつもの直人と様子が違っていた
華子「直人…」
直人「なんかやっぱ寂しいなぁ。ここもう来なくなると思うと」
目を逸らし俯く直人
華子「直人…。このままじゃ私、直人への気持ちがどんどん大きくなる」
直人「………」
華子「もう終わりにしたいの」
直人「どういうこと?」
華子「今日で直人から卒業したいの」
直人「え?意味わかんない。酔ってんだろ、おまえ」
華子「酔ってない。お酒1滴も飲んでないし、食事も喉を通らない」
華子「直人のせいよ」
直人「俺の…せい?」
華子「この想い、叶わないのはわかってるから。けどこの気持ちのままじゃ私、前に進めない。」
直人「いいのか…おまえ…それで」
華子「大丈夫。ちゃんと今日で終わりにするから…」
私の目を真っ直ぐ見つめる直人
直人「後で後悔しても…」
華子「しない。」
直人「………」
華子「直人がこのままいなくなっちゃう方が後悔する…きっと」
華子「今日だけ…今夜だけ、直人を私にちょうだい…」
とんでもないことを言ってるのはわかる
けど、もう止まらなかった
これはずっとずっと私が望んでいたこと
だから後悔はしない
その気持ちに直人は応えてくれた…
直人…
ごめんなさい
すべて私のわがまま
何も言わなくても伝わる直人の想い…
全部わかってるから







