そうして本社から来た岩田くんは
新しい部署に慣れようと頑張ってくれて
私たちもその新しい風が新鮮で
仕事にもやり甲斐がでてきた
若い岩田くんの感性から私たちも学ぶことが多かった
そうして3ヶ月が過ぎ、来年の展示会に向けて忙しくなってきた頃だった
直人「じゃ、岩田ーここの色味少し淡い感じで」
岩「はい!ここの襟の部分はどうしますか?」
直人「こっちはこのままでいこう」
岩「了解です!あ、北山さん!」
華子「ん?どした?」
岩「58番と59番辺りでいこうと思ってるんですけどどうですかね?」
華子「そうね〜、少し変えてみるなら60番でもいいかもね」
岩「あ〜、なるほど。ありがとうごさいます!」
直人「で、華子ー!」
華子「はーい」
直人「この手のシャツと同じボトムス、んー、ワイドパンツ的なのがいいかな〜。ちょっとデザインしてみて」
華子「はい、了解です!」
直人「あ!吉田さーん!」
岩「あの〜華子さん、この間駅前で美味しいパン屋さん見つけたんですけど…」
…?!えっ??
え??
ちょっと待って
いま、華子さん…って言った?
なんで?なんで急に名前で呼んだの?
さっきまで北山さんって呼んでたよね?
岩田くんがパン屋さんの話をしているようだけど
私はずっとそこが気になって話が頭に入ってこなかった
もしかして、聞き間違いかな…
岩「じゃ、今度持ってきますね!」
華子「え?あ、あ…うん」
岩「あ〜、いま、僕の話全然聞いてなかったでしょ〜」
岩「ねぇ、華子さん!」
直人「ん?いま…おまえ、なんつった?」




