……剛典side……
びっくりした
偶然行った取引先に
中学の頃の憧れの由紀さんがいたのには…
あの頃、健二郎さんも俺もバスケ部で
由紀さんはバスケ部のマネージャーだった
健二郎さんはバスケ部の部長で女子にも大人気で
あの頃、幼馴染みだった由紀さんと噂があったけども本当のとこはどうだったかは分からない
俺は偶然再会した由紀さんに
あの頃の気持ちが甦った
どうにかして近づこうと必死な俺は
ある日由紀さんが会社に訪れた時にランチに誘い連絡先を教えてもらった
それから何度かみんなでランチをしたり
僕を飲み会にも誘ってくれるようになり
この前も健二郎さんちで飲み会をするからってことで誘いを受けたけど
俺は健二郎さんと顔を合わせることが怖かった
俺の思い過ごしかもしれない
だけど
"由紀は俺のもんやで" っていう
健二郎さんの感情が、なんとなくだけど感じとれるから…
そう、中学のあの頃から…
俺の勘違いかもしれないけど
そう感じるんだ
会えば会うほど
由紀さんのこと好きになってく
由紀さんは明るくて優しくて
性格もすごく良くて、仕事もできて
そして年上なんだけど可愛くて…
わかってるよ
誰にでもそうやって接していることくらい
俺だって勘違いしないように
これでも気持ちぐっと抑えてるんだ
ただ、この気持ちを伝えれば
この仲が終わってしまう気がして
自分の気持ち伝えて会えなくなるより
今こうして由紀さんに会えてることの方を
俺は選んでしまうんだ…





