隆史「黙って俺に…ついて来いよ…」





櫻「嘘だ」


隆史「嘘じゃねーよ」


櫻「もし、本当なら…ごめんなさい」


隆史「どうして!?」


櫻「私には剛典なの。隆史じゃだめなの」


櫻「隆史が髪型変えなくても、眼鏡をかけなくても、隆史は隆史だよ。剛典と隆史は全く違うんだよ。どうしてそんなに似ていることを気にするの?」


隆史「なんでだよ…」






なんでなんだよ…


なんで騙されないんだよ


そんなのもう


認めざるを得ないじゃんか


俺にとってたったひとりの兄貴


大切な兄貴…









櫻「そろそろ剛典帰ってくるから。ミルクを買いに行っただけだから、もう帰ってくる。剛典には黙ってるからこの話はなかったことにしよう、ね!」



隆史「本当にいいんだな」


櫻「いいもなにも剛典が大好きなんだもん。なんの問題もないよ」




本当に本気なんだな


チェリーならきっと兄貴のこと…







バタン!!



隆史「チェリー!?」


急にチェリーがその場に倒れこんだ


隆史「チェリー!チェリーどうした!」


慌ててチェリーを抱き上げる




剛典「ただいま〜。おう、隆史来てたのか。櫻!?櫻!どうしたんだ!」






剛典「おい!隆史!何があった?!」


隆史「な、何もないよ、急に倒れて」


剛典「櫻!!どうしたんだ!聞こえるか!」


櫻「…ン…甘いものを……ハァ…ハァ…」


剛典「なに?なんだって!」



甘いもの?…

もしかして!!


隆史「兄貴!水にシュガー入れて濃いめの砂糖水作って!」


剛典「なにすんだ!そんなもの!」


隆史「いいから早く!!」


剛典「わ、わかった!ちょっと待ってろ!」




意識朦朧とするなか


チェリーが苦しそうに


俺の腕を掴んでいた…