直「今…何つった?」


岩「梨々花ちゃんが、救急車で…」


直「だから何でだよ!何があった?!」


岩「腹痛で身動きできなくて…とりあえず病院行きましょう!!杏が付き添ってるんで!急ぎましょう!」


直「わかった、行くぞ!!」




それから慌てて病院へと向かった


直人さんは唇をぎゅっと噛み締めたまま


一点を見つめていた


心なしか膝が震えているようにも見えた


神様…どうか梨々花ちゃんを助けて下さい…







杏「岩ちゃん!直人さん!こっち、こっち!」


岩「梨々花ちゃんは?!」


杏「今は、点滴で落ち着いてる。」


岩「良かった〜」


直「何があった?どうした!?」


看護師「ご家族の方は…」


直「あ…はい!✋」


看護師「先生からお話がありますので、あちらの待合室でお待ち下さい」


直「梨々花は?梨々花は大丈夫なんですか!」


看護師「落ち着いてください。大丈夫です。赤ちゃんも無事ですよ。」


直「赤ちゃん…?」


びっくりした顔で俺達を見る直人さん


岩「あ…直人さん実は…」










それから直人さんに


すべて事情を話した









杏「直人さん…梨々花ちゃんを責めないであげて」






直「岩ちゃん…おまえも知ってたのか?」


直「俺は知らなかったんです!こんなことになって、初めて知った次第で…」


杏「今は直人さんに心配かけたくなかったんだと思います。」


直「なんだよ、心配、心配って」


直「バカだ…。俺本当バカだわ。あいつのこと何もわかってやれてなかった」






先生の話を聞いた直人さんは


少し落ち着いた様子だった


直「俺、ちょっと病室行ってくるわ」


岩「直人さん大丈夫ですか?」


直「悪いけど、俺ひとりで行ってくるわ」


杏「直人さん…」


直「今日は本当助かったわ。2人ともありがとうな」



そう言って直人さんは


梨々花ちゃんのもとへ向かった






コンコン


梨々花「はい、どうぞ」


ガラガラガラ…


直「梨々…」


梨々花「な、直ちゃん!!」


直「はぁ…ったく」


梨々花「お仕事はどうしたの!?」


直「何やってんだ、おまえ…」


梨々花「ごめんなさい、ごめんなさい直ちゃん!点滴打ったらもう平気!帰ってもいいって!」


直「ごめんなさいってなんだよ」












直「謝るなら、おなかの子に謝れ」




梨々花「直ちゃん…」