………直人side………
直「何やってんだ、おまえ…」
梨々花「な、直ちゃん」
すんげーびっくりした顔で
しばらく俺の顔を見つめたあと
梨々は急いで戻ろうとした
直「おい!まてどこ行く!!」
俺に背を向けたまま立ち止まる梨々
直「俺、確かに距離置こうって言ったけど、別れるなんてこれっぽっちも言ってないぜ
寂しいのは分かってる
俺も同じだ
分かってた上で距離置こうって言ったんだ
ちゃんと独立して
男としてもっとおまえのこと守れるようになってから迎えに行くって決めてたんだ」
梨々花「………」
直「なんでそうやって自分一人で抱え込んで、何でもかんでも決めちゃうんだよ!」
梨々花「だって、梨々、直ちゃんのこと困らせてばっかりで、このままだと直ちゃんの人生まで狂わしてしまいそうで…」
直「だから、そういうとこだよ!困らせて?人生まで狂う?勝手に決めんなよ!」
杏「ちょっと直人さん、落ち着いて下さい。梨々花ちゃんもびっくりしちゃいますよ」
直「あ、悪りぃ…。でもな、梨々、俺はおまえがいるから頑張れてんだぞ…」
梨々花「直ちゃん…」
その時梨々がフラフラふらついて…
直「危ない!!」
俺は慌てて梨々の肩を抱きかかえた
杏「梨々花ちゃん!大丈夫!?」
梨々花「大丈夫、ちょっと立ちくらみ」
直「ちゃんと飯食ってんのか?なんか痩せてんじゃん、おまえ…」
「梨々花〜?誰かいるの?」
エントランスの奥から梨々のお母さんの声が聞こえた
梨々花「お母さん、ちょっとお友達とお茶してくる!」
「えー!?梨々花?」
梨々花「直ちゃん、杏ちゃん、ちょっと外で話そう」
杏「え、お家大丈夫?」
梨々花「いいから、早く行こ!」
直「おい、ちょっと待てよ」
それから俺達は梨々に押されて
近くのカフェまで出て来て話をした
直「梨々…。俺はおまえと別れる気はないからな」
梨々花「………」
直「今は仕事が大事だ。でもな、それはその先のことを考えた上でだ。俺のその先の未来には…梨々もいる。」
梨々花「その先の未来に…私もいるの?」
直「もちろんだよ」
梨々花「それって…うっ…」
杏「梨々花ちゃん?大丈夫?気分悪いの?」
直「梨々、おまえやっぱりどっか身体の調子悪いんじゃ…」
梨々花「大丈夫大丈夫、ちょっと、トイレ行ってくる」
杏「大丈夫?私も一緒についてくよ」
…化粧室…
杏「梨々花ちゃん、大丈夫?貧血気味なの?」
梨々花「うん、最近ちょっと調子悪いんだ…」
杏「梨々花ちゃん…梨々花ちゃん、もしかして…」
梨々花「直ちゃんには言わないで!」
そんなことになってるなんて
俺は知る由もなかった…



