家に帰るとドアの前に

臣が待ち伏せていた





「おかえり。」


『うわっ!びっくりしたー!どうしたの?!」


今日はあの娘と会ってるはずだったのに…


「びっくりしたじゃねぇよ!なんだよあれ!俺、今日おまえが来るからっていうから行ったんだぜ!」


『だって、私がいたらお邪魔じゃない。どう?うまくいきそう?』


「はぁ…。おまえなんも分かってねーな。」


『何が?』


「おまえこそ今日アイツと会ってたんだろ?最近よく会ってるみたいだけど、おまえこそどうなってんだよ!」


『どうってなにが?』





「ねたのか、アイツと。」


『?!///』


パシッ!!




『ばっかじゃない!!○○くんとはそんな仲じゃないし、臣には関係ない!何も分かってないのは臣の方だよ!』


慌てて部屋のドアのカギを開けて入ろうとすると


後ろから臣が抱きしめてきた


フッと臣の吐息が耳の後ろにかかる


いつものフレグランスの香り…


胸の奥がキュッとする





「良かった…間に合った。」


『な、何が?』


「おまえにどう見えてたかは知んないけど、俺が欲しいのはあの娘なんかじゃないよ」


『じゃあ…だれ?』


「おまえ本当に鈍感だな」


「ずっと友達と思ってたけど、おまえが他の誰かのものになると思うと、俺どうにかなりそうだった」


「俺、おまえがいい。」




「ずっと俺の傍にいてくんない?」


今振り向いたら泣いちゃいそうだったから


黙って臣の手を握り返すのが精一杯だった


でもね、臣


鈍感なのは臣の方だよ


○○くんとは臣のことで相談にのってもらってただけ


だって私の方があなたを先に


好きになったんだから…