「泊まった?」
『うん…。でも、何にもないから!』
「当たり前だろ!!あってたまるかっつーの」
『直人…』
「え?なに?何で俺に連絡しないの?」
『だって直人仕事中って分かってたし、本当に、本当に怖かったから、ごめん、それしか方法が浮かばなかった』
大阪に仕事で出張していた加奈
駅に向かう途中、誰かに後をつけられてる気がして
思わず近くの元カレんちに飛び込んだって話
新幹線の最終も乗り遅れたため
元カレが今日は泊まってけって
で、泊まったんだと。
まぁ、事後報告されたわけ
『直人にはちゃんと話さなきゃと思って。何もなかったからこそちゃんと言えるんだよ!』
「後つけられたって、、本当かよ」
『直人?』
「本当かよ…」
『直人は信じてくれると思ってた…。私…本当に怖かったんだから、どこ曲がってもついてくるし、立ち止まると足音止まるし、本当怖くて怖くて…泣』
「あー、ごめん、悪りぃ。」
「俺の悪いとこでた。」
『直人…、本当に何もなかったの』
「もういい、その話はもういい。」
むしろ匿ってくれた元カレに感謝すべきであろうことたが
俺の嫉妬心が邪魔をする
加奈が無事だったことが1番じゃないか
自分に言い聞かす
「加奈…ちゃんと話してくれてありがとう」
『私、直人しかいないよ』
分かってる
自分が情けなくなるからもう言うな…
加奈…
俺、おまえのことになると
たまに自分をコントロールできなくなる。
できなくなるくらい
おまえのこと愛してる
だから
だから、今夜はきつく
おまえのこと抱きしめても…いいだろ



