「ひよりちゃん、今日は俺とデートしよ」




そう言って指し伸ばされたその手に


戸惑いながらも私はそっと手を添えた


仕事だと思っていたら


まさかの"デート"。しかも二人きり


もうドキドキが止まらない






「どした?びっくりした?」


『はい。でもなんで私なんですか?』


「そりゃー可愛かったから。」


『え?////』


「あ、ほら、そういうとこ。」


真っ赤になってる私を指さして笑う岩田さん


『あの…もしかして私、からかわれてますか?』


「からかう?俺、本気だけど。」


『だって、岩田さんみたいなカッコイイ方が私なんか相手するはずが…』


「カッコイイ?(笑)ありがと。じゃあ、脈アリってことで…


『脈アリ?』


「ほら、今度スイーツのイベントあるだろ?ちょっとどんなもんか食べてみたいのもあって」


『あ、そういう事なんですね。岩田さん一人じゃお店に入りにくいと(笑)』


「どんなお店あるの?ひよりちゃん詳しい?」


『はい。私甘いものに目がないので』


「じゃ、行こ行こ」






な〜んだ


スイーツイベントのリサーチか…


でも、リサーチとはいえ、その相手に私を選んでくれたことが嬉しくて。


なんでも美味しそうに食べる岩田さん






「うん。これウマイ!」


『でしょ?休日はここすごい行列なんですよ』


「女の子は並んででも食べるんだろ?笑」


『はい!30分待ちとか当たり前です。』


「うわっマジか〜」


『あ、ここ、クリーム付いてますよ」


「え?どこ?取ってよ」


『え…はい/////』


私は岩田さんの上唇の端を


ハンカチでそっとふき取った








「ありがと。」

ってニコっと微笑む岩田さん


あ〜///( °_° )💘ズキューン







『あ、あの///、もうひとつ有名なパンケーキ屋さんがあるんですけど…』


「お!そうなんだ?行こう!行こう!」



リサーチとはいえなんだかすごく楽しくなっちゃって


岩田さんの笑顔を見る度に


どんどん惹かれていく自分がいた





けど、


通り過ぎる女の子たちが


そんな私たちを見てヒソヒソ話ているのを


何度か見かけた


私みたいなパッとしない子が


イケメン男子を連れて…って思われてるのかな…


複雑な気持ちになりながらも


その日は岩田さんとの"デート"を楽しんだ


帰り際に、ちょっと待ってと


何かを買いに行った岩田さん


「はい、これ」


渡された小さな紙袋の中には


可愛い花柄のハンカチが入っていた


『あの、これ?』


「ほらさっきクリーム拭いてくれただろ?」


『え!やだ、良かったのに!』


「いいの、いいの。プレゼント🎁。そのかわりまた俺とデートしてくれる?」


クシャクシャの笑顔で微笑む岩田さんをみて


私は完全に恋に落ちた


岩田さん


私はあなたのことを

好きになってもいいのでしょうか…