15も歳の離れた男の人に
"可愛い"
と言われて嬉しくない人はいないと思う
たとえそれがお世辞であっても
女はいくつになっても女だもん…
会社にだって若くて可愛い子がいっぱいいるのに
決まって話しかけてくるのは私で
後輩(女)「岩田さんて、由美さんによく話しかけてますよね」
由美『そう?』
後輩「たぶん由美さんのこと好きなんだと思う」
由美『まさか〜!そんな訳ないじゃん』
後輩「由美さんも岩田さんと話してる時、すごく楽しそうですよ。なんかお似合い」
由美『も〜、からかわないで!15も離れてるおばちゃんよ!岩田くんが可愛そう』
後輩「おばちゃんなんかに見えないですもん。いつも綺麗にしてて。それに恋愛に年齢とか関係ないですよ」
そんな簡単じゃないのよ
恋愛する暇なんてないくらい
子育てに夢中だった日々
けど、娘も二十歳になり、自分の手を離れて
なんだか寂しい気持ちになっていた時
そんな時に現れた岩田くん
人を好きになるなんてこの先もうないだろうと思っていた
でも、岩田くんが事務所に来ない時は
今日はどうしたんだろう?とか
今日の営業先はどこだったっけ?とか
いつのまにか私の頭の中は岩田くんがいっぱいで
会えない日があると
またあの笑顔に会いたいと思うようになって…
後輩「お疲れ様でした〜。あれ?由美さん帰んないですか? 」
由美『うん、ちょっとデスク周り片付けてから帰るね。お疲れ様』
窓の外を見ると、急に雨が降ってきた
天気予報では晴れだったのに
岩田くん…傘…持って行ったのかな…
今日は会えなかったな
岩田くんの顔が見たい
岩田くんの声が聞きたい
久々のこの胸のときめき…
だめだ私
完全に…
恋に堕ちてる

