それがさ…小さい子も一緒で
間違いなくあれは、岩田先生だった




もしそれが本当だったとしても


何もおかしくはない


おかしくはないはずなのに


気になって仕方がない…


知らないフリをしてしまえばいいのに


私にはそれができなかった




『岩田先生…あの…ちょっと聞きたいことがあるんですが…』



「橘先生、ちょうど僕も先生に話しておきたいことがあって…今度の日曜日少し会えますか?」



…………………………………


〜日曜日〜







「すいません!休みの日に呼び出したりして」


『いや、全然。私も聞きたいことあったから…』


「色々噂されてるの、知ってます」


『えっ…』





「バツイチで、子供いて…。子供は奥さんが引取って…たまに会ってるとか」


『あ、その…。見かけた人がいるって。岩田先生と…小さな子供が一緒だったとこ…』


「橘先生は僕に過去のこと話してくれました。だから僕も先生には本当のこと話しておきたくて」


『いいのよ、無理して話さなくて。プライベートのことだし』


「知ってほしいんです」


『わかり…ました』


「ちょっと、いいですか?」


『あ、はい。』


「そらー!」


空「はーい!」



えっ!!





「 そら、ご挨拶して」


空「うん!はじめまして。いわたそらです」


『は、はじめまして。橘しのぶです』


「ごめん、びっくりしたよね」




「そらは僕の子供です。」


『そうなんですね』


「ただ、噂とちがうのは…そらは僕が引き取ってます。」


『あ…』


「父子家庭なんです。ただ僕の力だけでは大変なことばかりで、姉に力を貸してもらってなんとか子育て頑張ってます」


『そうだったんですね。岩田先生…すごいですね。』


「すごくなんかないですよ!でもそらのお陰で毎日がすごく楽しくて充実してます」



『大変なことだと思います。素晴らしい。そらちゃん、パパのこと大好きでしょ?』






そら「うん!のりくんのことだーいすき!」


『のりくん?』


「あはっ。僕のことのりくんって呼ぶんです。」


「そうなんだ〜、なんか可愛い(笑)」


そら「お姉ちゃんは、しーちゃんね!」


『しーちゃんって呼んでくれるの?ありがとーう』


「すいません、なんか」


『いいのよ!なんか嬉しい。』



岩田先生にはやっぱり子供がいたんだ…


しかも父子家庭。


わたしは岩田先生へ抱きはじめた恋心を


そっと胸にしまいこもうとした




「橘先生?もし良かったら、これからもこうして僕らと…会ってくれませんか…」







それって…もしかして…


お付き合いしてくれませんかって


ことですか?