俺、札幌の大学受けるんだ…



剛典は東京の大学受けるんだと思ってた

札幌の実家のお母さんの体の調子が悪いこと

行く行くは実家のお父さんの会社を継ぐこと


私、剛典のことなんにも知らなかった


ちゃんと将来のこと考えてるんだ…


「結衣は東京の○○大学だろ?」


『うん…そうなんだけど』


「お互い頑張ろう!なっ!」


『…遠距離恋愛になっちゃうの?』


「うん…そうだけど、」


『平気なの?、剛典は…』


「大丈夫だろ?俺たちなら(笑)」


なんで、笑ってんの?


私、自信ない。


ついていっちゃだめ?


言葉がそこまででかかったけど

なんとか心に閉じ込めた



春になれば遠距離恋愛になる


だから今を大切にしようと思った


全力で勉強して


全力で剛典に恋をした




合格発表の前の日は


私の誕生日だった。


そして剛典の誕生日は明日。


私たちは偶然にも1日違いの誕生日


東京で過ごす最初で最後の誕生日


『来年は私が札幌に行こうかな』


「うん。待ってるよ」


『こうして毎年、お誕生日お祝いしようね』









そして合格発表の日…





剛典の札幌行きが決まった…。





『おめでとう!剛典!』


「結衣!」


『私もちゃんと合格したよ』


「そっかー!良かった!」


『お互い頑張らなきゃね…』



あれ…涙が…涙が止まらない







「大丈夫。俺たちはきっと大丈夫。たとえ距離が離れてても、俺の心はいつも結衣の側にいるから…」






ほんの4年の辛抱…

剛典はナイショだけど

札幌に就職しようと決めていた

剛典の側にいたいから…



だから今は…

剛典がいなくなるわけじゃないし

会おうと思えば会えるんだから


そう言い聞かせていた




あの頃の私は…