「今日子さんがここまで会いに来てくれるなんて…」
「良かった。何事もなくて」
『びっくりしたよね、ごめんね』
「連絡がつかなかったので、なんかあったんじゃないかと心配しました」
『連絡くれてたのに…ホントごめんね』
「たぶんもう僕には会いたくないんだろうなと思って…。思った以上に僕やられちゃってて、仕事も手に付かないだらしない男で…」
「こんな姿、今日子さんに見せらんないと思って…。だから、本店行くことも黙っててごめんなさい」
『違うの、がんちゃん。会いたくなかったわけなんかじゃないよ』
「前にも言ったけど、僕諦めてません。今日子さんのこと」
「ただ、今の僕のままじゃいけないと思ったんです。もっと技術磨いて、精神的にももっと強く男らしくなんなきゃって」
『がんちゃん…』
「今日子さんに一人の男として認めてもらえるよう、僕がんばりますんで!」
がんちゃん…
がんちゃんのこと弟だなんて思ってないよ
だって、わたし、がんちゃんのこと
好きだもん
最初から…ずっと…
「今日はもう遅いんで泊って行ってください。姉貴ん家だけど、旦那さんもNYへ単身赴任して今いないんで」
『え、そんな大丈夫だよ、どっかホテルに泊まるよ』
「だめです!今日子さん倒れたんですよ!ベッド使ってください。僕リビングのソファーで寝ますんで」
『じゃ、私がソファーで寝るよ!』
「今日子さん!これだけは僕の言うこと聞いて下さい!」
『わかった。ありがとう』
「そのかわり今日子さん…明日1日僕と付きあってもらえませんか?」
『うん。私もがんちゃんとちゃんとお話したい』
がんちゃんの真剣さが伝わった
がんちゃんはいつでも真剣に向きあっていたのに
逃げていたのは私の方…
明日ちゃんと気持ちを伝えよう


