My name is Dragon 009

「ねえ、私たちこれからどうなるの」

「君は美しい、それだけでも何とでもなるさ」

「冗談ばかり言ってないで、どうするの」

「実はアメリカへ行こうと思ってるんだ」

「そうなの、じゃぁ行ってくれば」

「止めないのか？」

「止めても無駄でしょ」

「九ヶ月だけだから、終わったらすぐに帰ってくる」

「私はどうするの、ただ待っているの？」

「それは何とか考えるから、君は心配しないでいい」

「心配するなですって！」

「ああ、心配するな」

「そうね、心配なんかしないわ」

遠くで鐘が鳴っている。海の向こうの小さい島で。僕の身体から遠くへ一つ一つ去っていく。

My name is Dragon 008

私は日本では有名なテレビタレントです。

でもここでは無名な一般人です。

それでも日本へ帰れば有名人です。

ここでは俺の方が有名になってやる。

最後の砦。身軽なこころ。正念場へ向け常に精進の新人。

My name is Dragon 007

いくら生きても生きた気がしない。

何を望んでも何も手に入らない。

そんなときは立ち止まって、そして動き出そう。

いくら走っても進んだ気がしない。

何度やっても全てうまくいかない。

そんなときは立ち止まってそして動き出そう。

ほしい物が有ればそれを手に入れよう。

何度でも、何度でも、神様がもういいって言うまで。

昨日の星空に今夜の星空をあわせて。明日の星空にそれを重ねて。真上から眺めて観たい。

My name is Dragon 006

俺にパスをよこすんだ！

おまえ、敵のチームの選手じゃないか。

オレは味方だ、パスをくれ！

観客がフィールドに入ったらダメじゃないか。

なまじ濡れないようなすごし方より。ずぶ濡れを恐れず、問わず、放置しないすごし方。ありだな。

My name is Dragon 005

私の家までどれくらいの距離があるの？

ほんの１マイルくらいだよ。

だったら歩いて三十分もかからないわね。

でも、まっすぐに行くとは限らないよ。

本当に諦めがついた時。ひたすら唯、進み続けた時。忘れることを恐れなくなった時。