美濃吉のお弁当 | ・*★なっちゃんの頭ん中★*・

美濃吉のお弁当



とても久しぶりに書きたいと思うことが。

趣味をメインにとりとめもなくレポート的に

書いてきたけれど、その熱も落ち着いた

(どうしても呟ッターの方が早くて…;)


全くのジャンル違いで書くのは初かもしれないな。タイトルはお弁当だけど、変体仮名です。

へんたい仮名ってメジャーな言葉ですかね?

変態かな?…変換によってはキワどい(笑)



さてさて。

始まりは『美濃吉』のお弁当を買ったこと。

美味しくて容器に目もくれず食べまして、

一息ついたとき、これ懐かしい‼︎‼︎

と、まぁテンションが上がった‼︎

蓋になんか描いてあるじゃないの‼︎ワクワク


むかし勉強してて、結構ハマったのよね。

文字の解読って楽しくない照れ


3つ和歌らしきものがあって、資料ひっぱりだして解読スタート。


器のままより書きたいってのもあって紙へ。

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試し書きの線が…(・・;)

【活字】
わがこひはゆくへも
(我が恋は行くへも)
しらつはてもな
(知らず果てもなし)
しあふをかきりと
(逢うを限りと)
おもふはかりそ
(思うばかりぞ)
【出典 】古今和歌集 第十二 恋歌ニ 六一一番歌
凡河内躬恒


【意訳】
私のこの恋は行き着く先もわからない、終着点も見えない、ただ逢うことが全てと思うばかりだ


この作者は歌がとっても上手い人で有名な方。それよりもただただ会いたい、とストレートに歌っていて共感できる。上手いこと掛けてる歌より伝わると思う。実体験だったかまでは調べてません。

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【活字】
てにむすふ
(手に結ぶ)
みつにやとれるつきかけ
(水に宿れる月影の)
のあるかなきかの
(有るか無きかの)
よにこそありけれ
(世にこそありけれ)
【出典】拾遺和歌集 二十哀傷
紀貫之

【意訳】
手の中にある水に映る月の光が有るのか無いのかというくらい儚い人生であった

たくさんの歌を残し、多くの影響を与え引用された歌人。歌が上手い人トップ6に名を連ねた。ジャンルが哀傷なので、しんみりしますね。たくさんの功績を残した人でも自分の人生ってこのくらいだなと嘆くほどの心情になったんですね。切ない

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【活字】
かすみはれみとりの
(霞晴れ緑の)
そらものとけくて
(空ものどけくて)
あるかなきかに
(有るか無きかに)
あそふいとゆふ
(遊ぶ糸遊)
【出典】和漢朗詠集 
作者不詳

【意訳】
霞が晴れて緑の空が広がり出ているかどうかという陽炎が揺れていてのどかだ

最後は景色を歌ったもの。どなたが作ったんでしょうねー暑くなり始めに外にいる人と考えると学のある町人、商人なんでしょうかね。今のような猛暑ではない、のどかと云える夏がよかった…笑
陽炎のことが糸遊という、言葉に風情があるな。




すごい達成感こんなに文献調べたり文字読むことが久しぶりで、学生っていいなーと思った(笑)

やらなきやまいけない、よりもやりたい!

能動的にやる方が何倍も吸収できて楽しいね。学び始めるのに遅い事はないなーと実感させてもらったわニコニコ


取り留めないこの考察?を読んで頂きありがとうございます

少しでも変体仮名に興味を持ってもらえたら嬉しいです(笑)


誰だ、わたしw