リアル謎解きゲーム「幻の大仏鉄道遺構めぐり」に行ってきました。
加茂駅から出発です。謎解きをしながら、大仏鉄道の遺構に沿って6キロほど歩きます。明治時代、9年間だけ現役だった大仏鉄道。加茂駅から大仏駅まで、その後は奈良駅まで延び、全長9.9キロあったそうです。その一部を歩くものです。歩く距離は結構ありますが、謎解き内容としてはファミリー向けかなと思いました。
謎解きキットは、布製トートバック(写真)に入っていました。
そこで思い出したのが、『イナズマごうがやってきた』 (小林豊 文・絵 こどものとも 2020年2月号 福音館書店)です。
奈良好きの小林豊さんが、この大仏鉄道を題材に描かれた絵本です。
できたばかりの大仏駅のそばで、初めて見た蒸気機関車イナズマごうに乗りたくてたまらない二人の少年がいました。へいたとくにおです。なんとか乗せてもらおうと、走っているイナズマごうを追いかけます。長い上り坂にさしかかると、イナズマごうがゆっくりになってきました。でも走っても走っても、なかなか追いつけません。二人があきらめて帰ろうとしたその時、坂の途中でとうとうイナズマごうが動けなくなっていました。そこで少年たちは・・・。
蒸気機関車にあこがれる少年たちを通して、当時の大仏鉄道の様子や当時の人々のあたたかさが感じられます。小林さんの柔らかなタッチも物語にぴったりです。最後に線路絵図もあります。
ちなみに、このリアル謎解きゲーム「大仏鉄道と時をかけるタヌキ」は11月30日までです。