ツバメの姿を見かけました!戻って来たのです。そこで頭に浮かんだのは『ツバメの歌』『ツバメ観察記』

 

 季節が巡って、ツバメが戻ってきました。古巣にもどってきたものもあれば、新しく巣作りをはじめるもののいます。

 そこで頭に浮かんだ本は

  『ツバメの歌』

(レオ・ポリティ文とえ アン・ノーラン・クラーク文 石井桃子訳 岩波書店 1954)

 

『ツバメ観察記』

(孝森まさひで 文写真 福音館書店 2016)

 

『ツバメの歌』は、メキシコ・カピストラノを舞台にした絵本です。

表題作他1作。教会の庭に集まる鳥が好きな少年ジュアン。なかでもツバメが好きなジュアンは、自分の家にもツバメが来てほしいと思っています。春のお祭りの日にやってきて、夏の終わりにかえっていってしまうツバメ。

ジュアンの思いと、一年を巡るツバメの様子が描かれています。

柔らかで、ノスタルジックな絵です。

 

『ツバメ観察記』は「たくさんのふしぎ」傑作集・写真絵本であり、ちしき科学絵本です。

鳥や昆虫を専門としている写真家が、ツバメをおって52日間観察した記録です。

写真がふんだんに載っています。 

 

物語と写真(ちしき科学)

                     お好みでどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

大山崎へ行ってきました。「スイスの絵本」を観て「お菓子の家」を食べました。

「こわくて、たのしいスイスの絵本」展を観に、大山崎荘美術館に行ってきました。

スイスに関連した画家・絵本作家の原画や手作り絵本が、展示されていました。

 

『おおかみと七ひきのこやぎ』

(グリム童話・フェリクス・ホフマンえ・せたていじ訳・福音館書店)や

『こねこのぴっち』

(ハンス・フィッシャー文絵・石井桃子訳・福音館書店)

『ふゆのはなし』

(エンルスト・クライドルフ文絵・おおつかゆうぞうやく・福音館書店)

など

重厚で落ち着いた雰囲気の洋館(アサヒビール大山崎荘美術館)と絵がぴったりで、

気持ちよい時間を過ごしました。

画家が自身の子どものために作った絵本や、原画のペンのラインを目にすることができて、

嬉しかったです。

 

目の保養の後は・・・そう、食欲!

喫茶室で「お菓子の家」とコーヒーを味わいました。

幸せな秋の一日でした。

 

この辺りは、山崎の合戦の地でもあります。

本能寺の変後の、豊臣秀吉と明智光秀の戦いの場。

でも、日本の歴史をめぐる旅はまた今度・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

料理は得意じゃないけれど、おいしいものを食べるのは好き。そこで、 小川糸さんの『ライオンのおやつ』

 私、おいしいものを食べるのは大好きです。でも、料理は得意ではありません。

 小川糸さんの作品はおいしいものがたくさん出てくるので、好きな作家さんの一人です。

読んでいると、食べることが「生きる」ことにつながっていて、かつ人の生き様や心情に心打たれて、私は思わず涙くんでしまったりします。

 小川糸さんのデビュー作『食堂かたつむり』(ポプラ社)しかり。

 さて、『ライオンのおやつ』(小川糸著・ポプラ社)は、先日図書館で借りました。帰りにお茶によって、(予備知識全くなしに)なにげなく読み始めたら、涙あふれてきてえらいことになりました。

 おいしいもの、そしておいしいおやつは勿論でてきますよ。

 

 

 

 

 

福音館書店復刊セットを見て、思わず買ってしまいました。東京子ども図書館共同企画…。

 


東京都中野区にある公益財団法人「東京こども図書館」と福音館書店の共同企画です。

福音館書店の創立70周年記念出版と、東京子ども図書館の3年間にわたる復刊キャンペーン「いま、この本をふたたび子どもの手に!」に寄せられたリクエストが合わさってのものだそうです。

 

東京子ども図書館は、子どもの本と読書のための私立の図書館です。

絵本8冊セットのこの箱は、まさしく実物の「東京子ども図書館」の建物のイメージです。

以前、何度か通った場所です。なんとも懐かしく、うれしくなりました。それが、思わず買ってしまった理由の一つです。

 

 

 

もう一つの理由は、今まで買いたくとも買うことができなかった絶版の絵本が復刊したからです。『かまきりのちょん』『ちいさなたいこ』などなど。

 

今回福音館書店から復刊したのは

・『ちいさなたいこ』(松岡享子作/秋野不矩絵)

・『へそもち』(渡辺茂男作/赤羽末吉絵)

・『かまきりのちょん』(得田之久作絵)…是非これから夏にかけて子ども達にどうぞ。

・『よるのびょういん』(谷川俊太郎作/長野重一写真)

・『おばけのジョージ』(ロバート・ブライト作絵/光吉夏弥訳)

・『ママ、ママ、おなかがいたいよ』(レミイ・シャーリップ/バートン・サブリー文

レミイ・シャーリップ絵/つぼいいくみ訳)…切り絵が素敵です。

・『きんいろのしか バングラデシュの昔話』

(ジャラール・アメード案/石井桃子再話/秋野不矩画)…ストーリーテリング(おはなし・素話)としても語られることもあります。

・『クリスマスのうさぎさん』(ウィルとニコラス作絵/わたなべしげお訳)

以上8冊です。

 

箱入りは8冊セットのみですが、ぜひ心惹かれる絵本があれば、1冊でも購入できます。

時の試練を経た、力のある絵本です。どうぞ、子どもたちと楽しんでください。

 

 

梅林を歩いていると、ウグイスの鳴き声が・・・

 

そこで頭に浮かんだのは、絵本『みるなのくら』(赤羽末吉画・おざわとしお再話・福音館書店)です。

 

 『みるなのくら』は日本昔話の絵本です。うぐいすの鳴き声に誘われて、山で道に迷った若者が、暗くなる中、立派なお屋敷にたどり着きます。きれいなあねさまが一人住むその屋敷で、若者は留守番を頼まれます。あねさまが出かけている間、その屋敷の12ある蔵のうち、12番目だけは見ないで下さいと頼まれるのですが…。

 「うぐいすの里」「見るなの座敷」等各地に類話があります。この昔話は、うぐいすの鳴き声にあわせてか「法華経」の布教にも使われたという説もあります。


 

 

 


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