ぶちかまし2 | うっほとキン肉マン

ぶちかまし2


ぶちかまし






相撲における突進技、肩や頭でぶつかる。


体重が重いほど有利。












前回の記事にも書いた通り、相撲における横綱の立ち合いでは、正面からぶつかり合うことが王道となっている。




正々堂々と前に出て圧倒して勝利という構図が人々を魅了するのだ。



特に昭和の大横綱・千代の富士がその印象を国民に植え付けた。



小柄ながらも鋼の肉体で正面から力士達をバッタバッタ投げ飛ばす姿は、勇気と感動を与えてくれました。




近年では、平成の大横綱・白鵬が立ち合いで張り手、カチ上げ、ネコダマシなどの、いわゆる格下が使うような後出し戦術を用いて勝利し、横綱の品格がどうのとか、横綱相撲じゃないとか散々叩かれていました。





確かに横綱相撲ではないし、観ている人の期待を裏切る相撲になっているとは思いますし、私も観ていて正直イラッとしましたが、相撲の戦術の可能性を広げる意味で、白鵬の事は責めきれませんでした。





挑戦者も横綱相撲に付き合って勝ってこその金星だと思うので、ほとんどの挑戦者は不利な真っ向勝負を選びます。




これがスポーツ界の美徳であるけれど、闇でもあると思います。




甲子園で松井秀喜が5打席連続敬遠をされて1度もバットを振れなかった出来事でも、社会現象となるぐらい物議を醸し出した。




2018FIFAワールドカップでは、日本がポーランド戦においてパス回しの時間潰しのプレーをして、もんの凄い叩かれた事も記憶に新しい。





正々堂々というものがとても重要視されている反面、勝ちに行くという目的や、国や個人の経済を考えると、仕方のない戦術もあると思います。




その闇が相撲技初手のぶちかましに込められている気がしてなりません。




ウルフマンはルナイト戦で距離が離れるとぶちかましで突っ込んで行く姿を何度も見せてくれました、さすが、超人界の永世横綱ですね!