関学ゴール前8yから立命館の1ダウン
藤岡のランで3yゲインして2ダウン5は立川QBのワイルドキャット
パスフェイクを入れての立川の突進だったが、結果的に遅いプレーになってしまい1yゲインにとどまった。
勝負の3ダウン4はQB荒木のオプションキープだったが、LB海崎に止められて4ダウン。
ピッチのRBは立川が走っていたが、オープンランナーというイメージではないので関学守備はほとんどつられていなかった。
確実にFGを決めて19−10と2本差に引き離す立命。
しかしTDとFGで逆転になる点差である。ここはTDを取りたかったのが本音だろう。
立命のキックはタッチバックで関学自陣25yから1ダウン
QB奥野からWR阿部へのミドルパスがヒットしてハーフラインまで前進。
立命守備がブリッツを仕掛けてきたが、奥野はマンツーマンのDBに対してあらかじめポイントを決めたコースへテニスのロブのように浮かした技ありのパスを成功させた。
この浮かしたパスはゾーンカバーだとインセプされるが、マンツーマンの場合はWRがいないスペースにはDBがいないので、ブリッツが入って速く投げなければいけない時にはとても有効である。
パスを投げた時点ではまだWRはフリーになっていない。しかし、滞空時間の長いパスなのでカットを切ってDBを振り切った瞬間に落下地点に入ることでパスの成功率が高くなる。
このパスを使いこなすのは相当な練習が必要なのだが、奥野は見事にやってのけた。
しかし、QBを光藤に変えてランを仕掛けたところでホールディングの反則。
2ダウン20のピンチだが、奥野はまず山下に10yのパスを通して3ダウン10に持ち込む。
フワリと浮かすパスに連続してやられた立命館はここはブリッツを控えてゾーンカバーを選択。奥野はターゲットを見つけられなかったが、今度はパスプロが持ってしまった。
ゾーンカバーに気づいた奥野はスクランブルに切り替えて10y走りきりダウン更新に成功する。
敵陣35yから光藤のスクランブルでさらにダウン更新!!
ゴール前18yでFG圏内に入った。
ここで立命にラフィングザパッサーの反則がありゴール前9yへ
先ほど立命は3回の攻撃を止められてFGだったが、関学は光藤がパワフルなランで一気にゴール前インチに迫る。
RB中村がエンドゾーンに飛び込んでTD
キックも決まって19−17
ついにFGで逆転の点差に詰め寄った。
関学オフェンスの勢いからすると、立命は残り3分40秒を消費しないと攻撃権を渡せば逆転される確率が非常に高い状況だ。
自陣25yから1ダウンで立命は痛恨の反則をしてしまう。エンクローチメントで5y下がって1ダウン15。
立川のランも4yに封じられ、2ダウン11
ここはパスがないとダウン更新は厳しい状況だが、再び立川のランで2yロス。
3ダウン13でパスしかない状況に追い込まれてしまった。
スクランブルで8y走ったが、ちょうど反則で下がった5yが残りパント。
関学は自陣35yから1ダウン
ゾーンで守る立命に対して25yロングポストを通して敵陣40yまで侵攻する。
さらに3枚WRでストリーク、スラントでDBをストレッチしたあと最後のリリースしたWR阿部がランアフターキャッチで20y走ってゴール前10yに迫った。
残り1分を切ってのゴール前の攻防、粘る立命館に対して関学はランでジワリと攻めながら残り2秒でタイムアウト。
最初のTD後に外したTFPの1点がとてつもなく重くのしかかる状況。
関学K安藤がこれを成功させて19−20で試合終了。
関学が2連勝して甲子園ボウルの切符を勝ち取った。