このまま前半終了かと思われたが、まだドラマが待っていた。

残り1分で大産大はゴロキック、本来はブロッカーの加藤がキャッチしてハーフラインまでリターンする。

FGを返すチャンス到来でまず、加藤へのフラットパス成功

2ダウン4は稲村のジェットで1yゲイン

3ダウン3はスペシャルプレーという選択肢もあったが、エースWR加藤へのヒッチスクリーン。

CBを1対1でかわしてダウン更新。

大産陣25yまで前進。完全にFG圏内に入って残り30秒。

スペシャルでも良かったが、まずは市川へのロングパスでエンドゾーンを狙う。しかしパス失敗。

今度は加藤へのフライを投げたがここも失敗。

3ダウン10は無理せずに投げ捨ててFG

加藤がきっちり決めて17−3

 

キックオフはロングキックでタッチバック、残り10秒で大産がロングパスをヒットさせたがタイムアップで前半終了

 

筆者は、この試合、負けると抽選になる大産はパスを投げてこないと予想していた。しかし、府大の王シフト並みのラン偏重守備がパスを投げざるを得ない状況に追い込んだ。過去には47点を奪われたことのある大産ラン攻撃をここまで完璧に抑え込んだ守備の奮闘は筆者の予想を完全に上回っていた。

攻撃も良いドライブをしていたが、元々このくらいはやる実力はあった。ゴール前の決定力が課題だったが、この試合は荒井コーチの絶妙のプレイコールが冴え渡り、残り30yからロングボムとスペシャルプレーで鮮やかなTDを奪い2本リードという最高の形で前半を折り返すことができた。

この日の府大攻撃の冴えは大産には予想外、筆者には予想通りなのだがその理由はあとで述べたい。

Qに続く


訂正 1QでDE斎藤がコンテインミスと書きましたが、選手からの指摘により斎藤選手は内側担当で外はLBが担当とのことでしたので、斎藤選手のミスではありません。

訂正とお詫びを申し上げます。