私は亡霊ではないのだから |  My Place

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 書いて作って育てる日常の備忘録

詩を書くべきか何か作るべきか悩んでいた

出かけるべきか昼寝をするべきか悩んでいた

そうやって悩んでいる間に時間はどんどん過ぎて行った

そして私は何もしないふわふわな時間を集めて羽枕にし

現実を上書きするような夢を毎晩押し付けられていた

 

リーマンショックが来た 東日本大震災が来た

父が死んだ 母が死んだ 友人が死んだ

コロナパンデミックが来た 失職して就職した

どんな映画でもこんなに見せ場だらけなはずはない

しかし主役の私の存在だけがいつも希薄に感じられる

 

時間は無言な通行人のように私の傍らを過ぎて行くのに

今日もまた亡霊になった隣人が動く私をいさめる

もう誰もあなたの言うことなどに耳など貸さないだろう

みな自分の落とした時間を取り戻そうと必死だから

私が私を失う前に自分の仕事を片付けなくては

 

周りに流されないで長くはない人生を生きなければ

途切れることのない外の喧騒に踏み潰されないように

去年の今頃自分が何をしたいと望んでいたのか

今年の自分にそれを思い出させて行動させよう

昨日と今日と明日の私を連携させ地に足を付けて