吟我『まもなく~、中蛇高校前~中蛇高校前でございま~す』
吟我哲道の電車が中蛇高校前に止まった
この電車は松戸課学作で線路以外に道路や水の上なども走るのだ
案山子黒羽が電車から降りた
格好は畑で収穫した時と同じ格好だった
黒羽「ありがとうございますだ」
吟我「いえいえ、こちらこそかぼちゃをありがとうございます」
黒羽「終わる頃にまた連絡しますだ」
吟我「はーい、お待ちしておりまーす」
吟我はそう言い、電車を出発させた
黒羽「……さて!」
黒羽は背中にある野菜入りのかごを背負い直した
黒羽「中蛇の皆さんに野菜でも振る舞うか!!(*^▽^*)」
と中蛇高校へ入っていった
(↑倒すためじゃないのかよ……(・_・;))
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八郎「卓巳~」
九兵衛「ちょっといいべか~?」
卓巳「ん?」
中蛇高校の第4舎入り口付近
四九砂兄弟は大きなかごを持って現れた
中には野菜が入っていた
八郎「どうだべ?これ全部うちで獲れたての野菜だべ」
九兵衛「食うてみ?旨いべ」
卓巳「食うてみ……ってどれもこれも料理しなきゃ食えないやつじゃないか?」
卓巳はかごの中の野菜を見て言う
中にはかぼちゃに大根、白菜などの冬野菜だった
八郎「え?これ全部生でも食えるべ」
九兵衛「そだ」
卓巳「え~?けどかぼちゃは固いだろ?それに白菜はやっぱり鍋で…」
黒羽「かわいそうな野菜だな」
八郎「そうだべ。生でも食えるべ」
黒羽「昔の人はいもでもかぼちゃでも生で食べていただ」
八郎「んだ………ってええぇっっ!?(゚Д゚;」
八郎は今気づいた
なんと黒羽がいつの間にかここにいたのだ
九兵衛「誰だべ!?」
黒羽「あ、おら案山子黒羽だ。金鯱学園高校の1年だ」
卓巳「金鯱……ってあのジゼルがいる学校か!?」
黒羽「ジゼル先輩?…あーいるだ。生徒会長でとても偉い人だよ?」
卓巳「いやそうじゃなくて…」
九兵衛「何しに来ただ!?」
八郎「まさかまた俺らを襲うんじゃ…!」
黒羽「勘違いしないでほしいだ。おらはこの野菜で中蛇の皆さんに野菜を振る舞おうと思ってたんだ」
八郎「ほ…ほんとだべか?」
黒羽「んだ!ほらこの野菜が証拠だ!」
黒羽は背負っていたかごを下ろした
中には大きな野菜がたくさんあった
卓巳「で…でけーな!!(゚Д゚;」
黒羽「うちの畑で収穫したばかりの野菜だ。新鮮で旨いだよ?」
八郎「ど…どうやったらこんなの出来るだべか?」
九兵衛「………今日の占い……当たったべ」
八郎「え?」
九兵衛「大きい物に出会えるって……(・_・;」
卓巳「じゃあ…大きい物ってこの野菜か…」
黒羽「…あ、そんなことより赤い髪のお前」
卓巳「へ?」
黒羽は卓巳を見た
黒羽「さっき野菜が食えねぇって言ってただな?かわいそうだ、野菜達が」
卓巳「え、いやだって…」
黒羽「昔の人は生でも食っていたよ?というか野菜はみーんな生で食えるだ」
八郎「そうだべ」
九兵衛「んだ」
黒羽「戦争中なんか、さつまいもを生で食べていた人だっていたし、野菜があるだけでも幸せだったんだよ?」
八郎「白菜だって大根だって生で食えるだべ」
九兵衛「食べられないのは豆類だべし」
卓巳「ちょっと待て、食べる食べないの以前になんでお前らそいつの味方してんだ?」
卓巳は四九砂兄弟に言った
四九砂兄弟はいつの間にか黒羽側にいた
八郎「この人正しいこと言ってるだ」
黒羽「野菜は生でも食える、そして育ててる土も食えるだ」
九兵衛「あ、いい土の匂いがするだべ」
黒羽「そりゃもう授業以外の時間は畑仕事やってるだよ」
八郎「へぇ~、もしかして農家?」
黒羽「んだ、もしよければ食べるだか?」
九兵衛「食う食う、俺九兵衛だべ」
八郎「俺八郎だ」
3人は敵通しでありながらも意気投合した
野菜だけで……
卓巳「……………あいつら、あいつらだけの世界に入っている…(・_・;」