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Musica dell'amore

シンガーソングライターを目指して日々考察しております。新連載のノンフィクション作曲物語「てるみー!」もよろしくお願いします!

お久しぶりですね!
とりあえず今日はほとんど書くことがありません!
残念なことに、僕は先週の日曜日はほぼ指導をしなかったんですね。そのせいで書くことが限られてくるので少し濃密に書いていこうと思います。

というのは、ゲンさんが一点集中を得意としており、作業中に話しかけると作業がほぼ止まるんですね。止まるのではなく止めて、誠意を持って耳を傾けてくれているのだと思いますが、その点あってなかなか進まずじまいというのが前回までのゲンさんです。
しかし今回僕は放任して見ました。教えることはだいたい教えましたので。
すると、今までより格段に作業能率が高くなり、書いた詞にどうメロディを載せるか?と言った迷いが消えました。
予定していたのは、詞の起承転結のうちの承でしたが、なんとサビの手前(転)まで進みました。余計な話をしすぎたんですね。
教える側としましては、教える相手がどんなタイプかを見極めなくてはならないため、本来もう少し手こずるところです。今回は親友相手だったので劇的にスムーズなんだと思います。これでもスムーズでしょう、ええ。

当方なかなか忙しく、自身の曲作りは疎かになっておりますが、だからこそ親友の頑張りに賭けたいところがありまして。それで教えているのですが、そろそろ「物は試しだ」編も飽きてきた頃では?と思います。しかしまだあと4回くらいは続くでしょう。

ところで、メロディ作りで是非是非参考にしてほしいんですが、言葉の羅列を音読して見てください。あれば、自身の書いた詞を音読してください。必ず音読です。黙読ではあまり意味がないのです。おそらく抑揚やリズムがあるでしょう。だいたいはそれに合わせることでうまくメロディが作れます。これが詞先によるメロディ作りです。メロディが完成してから初めて伴奏を作るという具合です。今回は伴奏を先に作り終えて、伴奏に合わせた曲作りをしておりますのでノリを重視しています。しかしメロディの書き方はこの通り変わりませんので参考にしてみてくださいね。

それを教えたところ、なかなかいい調子で頑張ってくれました。

実際楽譜が読めなくても曲作りはできてしまうんですが、読めるに越したことはありません。それとも皆さんの作曲はDTMによるバー形式なのでしょうか?

これらを行い曲作りをするには、やはり物は試しと果敢に挑むべきです。質疑応答受け付けますので興味のある方はお問い合わせくださいね。
今日はゲンさんに書いてもらった詞をもとにメロディを書く作業に入りました。
あれから一層意欲的に教えを吸収するようになったゲンさん、こんな詞を書きました。
左が僕の詞、右がゲンさん編詞のものです。
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Simple is the best.
とはよく言ったものですが、なかなかシャープな詞で良いのではないでしょうか!

本人曰くいきなりオリジナルは難しいのでアレンジするに至ったそう。僕も最初のうちはそれでいいと思います。

それでゲンさんに何が足りないかがようやくわかったので会話の一部始終を公開します。

ゲンさん「ここが2小節も空いていてもったいないな…うーん」

有馬「そうやって詰め込みすぎると苦しい曲になるぞ。なんでかわかる?」

ゲンさん「なんでだろう?」

有馬「あのね、プロの曲が普通の部屋の空気だったら、ゲンさんの曲は一酸化炭素中毒になるくらい詰め込まれててね、相当苦しいんだ。わかりにくいかな。」

ゲンさん「あー、苦しいのね?」

有馬「もっとわかりやすく言うとさ、ぬいぐるみがあるじゃない?抱くサイズの。それを抱いたらふわっとするくらいにしたいのに一生懸命これでもかとコットン詰め込んだらパンパンになるよね?抱いてもふわっとしないよね?パンパンでぎゅーって出来ないよね?空気感ないよね?ゲンさんの作る曲はそういう曲なんだよ。」

ゲンさん「なるほど!今のでわかった。」

有馬「歌を歌う時って間合いがあるよね。この場合間奏部分の事なんだけど。これがないとどうなるかわかる?」

ゲンさん「…?」

有馬「アーティストもリスナーも休まらないよね。アーティストは喉や手などが疲れるし、リスナーも考える時間がないじゃない。考えないにしても耳を休めたいよね?その間合いがないからゲンさんの曲はちょっと苦しい。」

ゲンさん「間合い…ほう。」

有馬「ここまで言ったら当然僕が歌ものを勧めた理由もわかるね?この間合いという演出を真剣に考えるいい機会だからだよ。インストだとむしろもっと大事だと思うけどな。」

ゲンさん「あー!そういうことね!?わからないことがわかってスッキリしたよ!」

有馬「今までは曲が上手くかけなくて詰まってたけど、今度はしっかり考えられるね!」

曲には間合いがあると豊かになります。激動の部分だけだとむしろ刺激が感じられませんよね?いきなり激動から始まるとびっくりしますが、激動のみで構成されているとどうしても慣れてしまうのが人というものでして。そこで静寂も与えてみよっか、無音も加えてみようか!っていうのが間合いの仕事です。それが加わることで激動の部分はより力強く強調され、静寂のさみしさ、緩やかさも同時に強調されますよね。変化の少ない曲はつまらないと感じやすいのも、それが要因です。聴き飽きない曲は絶妙な強弱のバランスが素晴らしい!今度何か一曲選んでこれでもかというくらい分析してください。その曲の良し悪しや工夫点、曲によっては他にないテクニックを隠し持っていたりします。

それではおまけ画像としてこれを提示します。
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ゲンさんオリジナルメロディです。下から二段目のパートがメロディパートです。順調に進んでおりますのでどうか温かい目でご覧いただきますようお願い申し上げます。
すみません、当方多忙につきまして記事の更新が予告より遅れましたことをお先にお詫び申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
てるみー!も三話目に突入しましたか、早いもので時間は刻々と進むのですが実力が伴わないままです。焦りは禁物と言います。これからも焦らずいこうかと思います。
さて、本日先に確認したいことですが、このドキュメントの主人公ゲンさんの心境ですね。ゲンさんは自称負けず嫌い(僕も思い当たる節があります)で、ここにどぎつい言葉が書かれていると闘争心が燃え上がり、見返してやりたくなるそうです。無論ゲンさんは傷一つついていないということです。そしてこのドキュメントが誰かの役に立つと信じている、このドキュメントが面白半分な要素を含んでいるということが彼にとってクッションのようになったわけですね。試すどころか逆に試されるとは、これはNG決定です。しかしノーカットでお伝えしました。

さー!本題に入りましょう。

まず今回は作詞を一通りやってみようね!ということで制限時間二時間で行いましたが…作詞でつまずいているゲンさんが到底二時間で作詞できるわけもなく、結論から言うともう少し時間が必要だという判断になりました。

ですが今回ゲンさんには宿題をやってきてもらったのでそれをご覧いただきましょう。
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手始めに「明るい」「元気」「ロック」という三つの要素を与えて持ち帰らせて見たのですが、四つ新たに要素を出せるという進歩が垣間見得ました。
今回はどんなイメージかを深く掘り下げる作業に入ります。しかしながらなかなか苦戦。
持ち帰らせた楽譜ファイルが開けずイメージを練るどころの話じゃなかったらしいです。これは飛んだ失態でしたが、もしもの時に対応できる作曲家になるには妥協してもらおうと思います。

そこを配慮し、今回もチャート式で要点を絞ってイメージメイクをして行くことにします。
まずは誰視点の歌なの?というところです。いきなり聞いても対応出来ないので、自分から見てなのか、他の人から見てなのか決めようと提案します。するとその歌における目的が見えてくるんです。今回はみんなのためにリリースするのではなく、自分自身の成長のために書くのでクオリティのハードルは低めにします。
飛べないと自信つかないよね!?
次に、その人物…今回は自分自身と設定しましたが、他に登場人物が出てくるとすればそれは誰なのか?を問います。相手がいればその相手に対する気持ちを膨らますことで内容が充実してきます。このあたりはもっぱら小説を書いたり作文を書いたりすることと似たような感覚です。
ゲンさんはこの作詞の過程につまずき、歌ものを作りたくないと言っていたわけです。ですが作詞作曲を必ずしも一人でやらなきゃいけないわけではないでしょう。協力することもできます。ですが作詞作曲どちらもできると組める相手の組み合わせが増えて、もっと新しい作品を作れますよね?僕はそれを指導方針に含めていますし、ゲンさんにとっても損しない話だと思っています。
ですがもっともな目的はゲンさんが曲を書くに当たって狙いを定められるようになること。
これは譲れませんよ。アマチュアの書く曲は工夫が見当たらなかったり、工夫自体されてなかったり、何かと足りないのが現場なので、それを脱退することが何より重要です。そのため音のみで表現する高難易度のインストゥルメンタルを何も考えずに作るより、音と言葉で訴えかける歌ものを、伝えたいことをまとめながら書く方が考えながら作らなくちゃいけなくなりますし、ゲンさんに向いてますよね。

結局2時間の制作時間では足りなかったのでさらに宿題を出すことにしましたが、その参考資料として僕が先ほどのイメージメモをもとに即興した歌詞があるので読んでみてください。

タイトル「未定」

俺は負けず嫌いで 何にも屈しない
どうしてもというなら
全力でかかって来いよ

どんなにボロクソ言われても
どんなにせこい相手がいても
どんなに追い込まれても
絶対負けねえよ

そんな俺でも 心折れることはある
そんな時 あの音楽が
再び 俺の 闘志を 奮わせた Oh...

お前なんかに負けてたまるか
心に決めた勝利の道を
お前なんかに邪魔されてたまるか
俺も全力でいくぞ だから
お前も全力で来い!


解説しますと…
起承転結になっておりまして、一番のみ書かれている状態です。
まず起でアバウトな情報を短めに盛り込みます。
承で起の内容を膨らませます。今回は「どんなに」を繰り返すことで歌い手の意志の強さを強調しました。なんという名称かは忘れましたが、立派な技法の一つです。反復法でしたっけ?
転には起承にない要素を与えて、歌詞に深みを加えます。この場合起承で強気の主人公の弱みを見せています。とにかく展開の変化を加える場合は転を加えます。起承結でも十分作文及び歌詞として成り立ちますが、転があるとまた違った味わいになりますよ。
そうして待ってましたとばかりに結です。今回はサビに結を持って行き、サビだけ聞いても何となく雰囲気の全体像を掴めるように作詞して見ました。
「あー、この人は負けず嫌いで、俺に邪魔されたくないわけね。で、真っ向から勝負しに来ているわけね。」
という具合に、サビを聴くだけで大体伝わるように。起承転が結を納得のいくものとして映えるようにしてくれていることも掴んでおいてください。

ゲンさんが、どんな作詞をしてくれるのかとてもとても気になりますが、次家に来るまでに完成させてるかなぁ…?一番だけでもやってこいとは言ってありますが、苦手さゆえに手を出せなかったらと考えると、次回が「物は試しだ」の最終編にはならなさそうなんですよね。長期にわたる講座で申し訳ありませんがリアルタイムというかノンフィクションなので大目に見てください。

それではまた週末ごろにお会い出来るのを楽しみにしておりますよ。